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PGAツアーのドーピング検査は「ランダムではない」

2015/03/13 12:13
PGAツアーのドーピング検査は「ランダムではない」
PGAツアーのドーピング検査を批判したJ.デイリー。(写真提供:Getty Images)

 

 1991年の全米プロゴルフ選手権、1995年の全英オープンを制しメジャーで2勝を挙げているジョン・デイリー(米)が、米男子ツアーのドーピング検査について「ジョークのようだ」と辛らつに批判した。

 現地時間12日からフロリダ州で開催されている同ツアーのバルスパー選手権に出場しているデイリーは、開幕前に「(ドーピング)テストを受けるのは問題ないが、ランダムに行うべきだ。ツアーはランダムだと言っているが、実際はそうでない。いつ、テストを受けることになるか分かっているんだ」と話した。

 さらに「もし、違反行為をしている選手がいるとしても(検査の日が分かっていれば)5、6週間でなんとでもできる。フェアじゃない」と問題点を突き、同ツアーのコミッショナー、ティム・フィンチェム氏とチーフ・オペレーションであるアンディ・パズダー氏に対し「この話を聞いているのなら、問題を正しい方向に持っていくべきだ」と呼びかけた。

 これに対し、ツアーは「検査は完全にランダムで、ジョン・デイリーが主張する『いつテストを受けるのか選手が知っている』というのは完全に誤りだ。また、彼がこれまでに標的となったことは一度もない」と声明を発表。

 ゴルフが2016年リオデジャネイロ五輪の正式種目となったことにより、各ツアーにはこれまで以上に厳しいアンチドーピング体制が必要とされる。それだけに、この発言は今後も尾を引くこととなりそうだ。

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