LPGA創始者の意志を継ぐ大会　日本勢はW宮里ら5選手がエントリー

　米女子ツアーのJTBCファウンダーズ・カップは現地時間19日、アリゾナ州のワイルドファイアGC at JWマリオット・フェニックス・デザート・リッジ・リゾート＆スパを舞台に開幕。同大会はその名の通り“ファウンダーズ＝LPGAツアー13人の創始者”に敬意を表するとともに、自分たちのゴルフ界の未来に貢献するために行われるユニークなトーナメントで、今年で5回目の開催となる。

　順位に応じた金額及びポイントが各種ランキングに加算されるのは普段の大会通りだが、実際に選手たちが手にする賞金は0。賞金はLPGA-USGAガールズゴルフプログラムを運営するLPGAファウンデーション、それぞれの指定したチャリティ団体に寄付され、次代を担うジュニアの育成のため、あるいは被災者の救済のために生かされる。つまり選手は一銭も受け取らず、プライドをかけた戦いに挑むのだ。

　昨年は優勝争いを繰り広げていたヤングガンがラスト18ホールで次々と脱落。そんな中、最終日に「63」と爆発したカリー・ウェブ（豪）が、通算19アンダーまでスコアを伸ばし、大逆転でツアー通算41勝目を飾った。第2戦のオーストラリアン女子オープンに続き、開幕5戦で2勝を達成したウェブは強烈にその存在感を見せつけたもの。今年もまだまだ若手には負けないと意気込んでいるはず。

　日本勢は、宮里藍、宮里美香、横峯さくら、野村敏京、上原彩子の5選手がエントリー。2012、13年大会（当時はRRドネリーLPGAファウンダーズカップ）といずれも僅差で敗れ次点に終わってきた藍は、今度こそ“優勝”の2文字を勝ち取ることができるか？　タイとシンガポールで上位に入った野村、国内開幕戦で5位タイと結果を残した美香は、初日次第では上位争いに絡んでくるかもしれない。

　その他、開幕戦以来となる米国本土での戦いには、ロレックスランキング（女子世界ランキング）No.1の座を不動のものにしつつあるリディア・コ（ニュージーランド）、ステイシー・ルイス（米）、ミッシェル・ウィー（米）らトップ選手も出場予定。特にルイスは、ライバルのコ、インビー・パーク（韓／今週は不出場）が今季すでに優勝を飾っているだけに、早く1勝が欲しいところだ。