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“もっとも熱い男”21歳J.スピースが2度目のマスターズへ

2015/04/08 09:00
“もっとも熱い男”21歳J.スピースが2度目のマスターズへ
21歳J.スピース、2度目の出場でマスターズ制覇なるか?!(写真提供:Getty Images)

 

 ゴルフ界で今“もっとも熱い男”ジョーダン・スピース(米)にとっての2度目のマスターズ(ジョージア州、オーガスタ・ナショナルGC)が現地時間9日に幕を開ける。

 スピースは20歳で挑んだ昨季大会、初出場ながら初日からアンダーパーをそろえて3日目を終えバッバ・ワトソン(米)と並ぶ首位タイに。そして、タイガー・ウッズ(米)の持つ大会最年少V記録(21歳3か月14日)の更新がかかった最終日も出だしから順調にスコアを伸ばし、7番終了時点でワトソンを2打リードしていた。

 しかし、8番、9番の連続ボギーで逆転を許すと、魔物が棲むと言われるアーメンコーナーの12番パー3でティーショットを池に落として再びボギー。そこから盛り返そうと果敢に攻め続けたスピースだが、2度目の大会制覇へ突き進んだワトソンをとらえることはできず、3打差2位タイで惜しくも最年少チャンピオンの称号を逃した。

 それでも、ツアー屈指の逸材が初出場で見せたプレーは新時代の到来を予感させ、その後も“第5のメジャー”ザ・プレーヤーズ選手権で4位タイに入るなど強さを発揮。さらに12月に豪州ツアーとタイガー主催のチャリティイベントで2週連続Vを飾ると、今年に入っても直近3試合で優勝1回、2位(タイを含む)2回とその勢いはとどまるところを知らない。

 あと一歩のところで夢のマスターズ制覇を逃した昨年から、ひと回りもふた回りも成長を遂げた21歳の若武者が、絶好調で臨む今週末にどんなド派手なプレーを見せてくれるのか楽しみだ。

 ディフェンディング・チャンピオンのワトソンは3度目の優勝を狙う。3月2週目のWGC-キャデラック選手権で単独3位に入って以降、約1か月間トーナメントには出場しておらず、休養は十分。大会を前に発表されたパワーランキング(優勝予想)でもスピースを抑えて堂々の1位に選ばれており、連覇に意欲を燃やしているに違いない。

 また、キャリアグランドスラムを目指す世界ランキングNo.1のローリー・マキロイ(北アイルランド)、現在賞金ランキングでトップに立つジミー・ウォーカー(米)、日本人唯一の出場となる松山英樹のほか、アダム・スコット(豪)、フィル・ミケルソン(米)の歴代王者ももちろん参戦。さらに今年はタイガーが2年ぶりの出場を果たすこともあり、最高の名誉であるグリーンジャケットを巡る争いは熾烈となること必至だ。

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