今季最終戦がいよいよ開幕！　王者たちの頂点に立つのは？

　国内男子ツアーの今季最終戦、第52回 ゴルフ日本シリーズJTカップが3日に開幕。東京都の東京よみうりカントリークラブにトッププロ30人が集結し、シーズンの集大成ともいえる一戦が繰り広げられる。

　賞金王争いは一足早く前週に決着となったが、伝統ある大会のトロフィと名誉をかけた戦いは賞レースを抜きにしても見応え抜群。これまでの半世紀を超える歴史の中で多くの名勝負がビッグトーナメントを彩ってきた。今年も例に漏れず、今季のツアー優勝者や賞金ランキング上位20名といったエリートたちが「王者たちの頂点」を目指してしのぎを削る。

　昨季大会では、最終日に「65」をマークした宮本勝昌が逆転で同大会3勝目。3位に入った小田孔明は自身初の賞金王に輝いた。連覇を狙う宮本の前には、前週大会で2度目の賞金王を確定させた金庚泰（韓）をはじめ、2013年覇者の宮里優作、選手会長・池田勇太や藤本佳則、谷原秀人といった強豪が立ちはだかる。今大会を「聖地」と表現するベテラン宮本も、大会4勝目へ向けて厳しい戦いを強いられることだろう。

　今季の出場選手で、その宮本に次ぐ大会2勝の片山晋呉も目が離せない存在だ。ツアー30勝の大台を目指す42歳は、現在世界ランク66位。目標とする来年4月の米メジャー「マスターズ」出場に向け、目指すはその条件の1つである年末時点での同ランク50位だが、この大舞台でどのような戦いを見せてくれるだろうか。

　今大会にはそのほか、海外組の石川遼、岩田寛も今季優勝者としてフィールド入り。前週に惜しくも勝利を逃した石川は、悲願のメジャー初勝利でその悔しさを晴らしたい。また、今季未勝利の小田や藤本佳則、近藤共弘らも最終戦Vへモチベーションは十分だ。王者たちの頂点を決める今季最終戦、最後に笑うのは一体誰になるのか。