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グリップが31インチ以上のパターが誕生 仏メーカーが作った刀工・正宗パターは黄金の輝き

更新日:2024/12/10 15:05
グリップが31インチ以上のパターが誕生 仏メーカーが作った刀工・正宗パターは黄金の輝き

 

my caddie 編集部です。

ARGOLFというメーカーをご存知でしょうか?

フランスで航空産業に携わるコラス兄弟(オリバー、セバスチャン)が2010年に立ち上げたメーカーです。もともとは祖父が60年前に精密機器メーカーを設立し、ゴルフ好きの兄妹がそのレガシーを受け継ぎ、長年の知識や技術をパターに応用したという流れです。

読み方はアールゴルフ。エーアールゴルフではありません。「まさにゴルフ(仏語のARは英語でTHEを意味する)」「Art of Golf(フランスは芸術の都)」というダブルミーニングらしいです。

ARGOLFの大きな特徴はパターヘッドの素材にあります。一般的な削りだしのパターは「GSS303」という素材を使うのですが、ARGOLFは「GSS304L」「GSS316L」という航空機の部品やレーシングカーのボディに使われる素材を加工しています。その理由は、303よりも丈夫で錆びにくいから。

であれば、他メーカーも「GSS303」を使用すればいいのでは?と思うのですが、「GSS304L」「GSS316L」は簡単に入手・加工できる素材ではないとのこと。航空産業に携わるARGOLFだからこそできる技です。

 

その技術やフランスのアートセンスが詰まったパターの一つに、日本向けに作られた「MASAMUNE」というのがあります。正宗は鎌倉時代の末期以降に伝説的な刀をたくさん作った刀工。そこからインスパイアを受けた「MASAMUNE」の新作が金色に輝く「MASAMUNE DORER(ドレール)」です。

 

実戦で使わずに会長室とかに飾っておきたい逸品。スペックとしてはブレード型で扱いやすく、シャフトには安定したストロークと打感を得るためにスタビリティツアーブラックというパターシャフトを採用。高級感のほか「ソリッドでマイルドな打感」を感じることができます。

ただ、この日はマサムネ以上に目立っていたパターがありました。それはキャリバーホッケーグリップが装着されたパター(37と41インチ)です。アメリカのPGAショー(ゴルフ見本市)でこの長方形で長いグリップを発見したようで、ARGOLFのヘッドと組み合わせてみたら良い感じに。

 

左手はグリップエンド付近に、右手はフェースを感じられるようにクロウグリップ(フィル・ミケルソン選手の握り方)にするのがおすすめで、右手の握る位置は残り距離によって変えます。ショートパットならパターヘッドの近く(かなり前傾するので腰が…)、ミドルパットなら真ん中あたり、ロングパットなら上の方という具合です。

芯に当てやすいなどの理由から、ショートパットのときは少し短く握るという人もいますが、一般的なパターグリップでは限界があります。しかし、キャリバーホッケーグリップならギリギリまで握れるので、もはや右手がパターヘッドという感覚。10~20mのロングパットは分からないですが、ショートパットのカップイン率は上がるのではと思いました。

東京・恵比寿のARGOLFスタジオに行けば、マサムネやキャリバーホッケーグリップのパター以外のモデルも試打できるほか、パターフィッティングやパッティングレッスンを受けられるので、機会があれば行ってみてはいかがでしょうか。

■ARGOLF

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