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2016注目大会振り返り 〜全英オープン〜

2016/12/23 11:28
2016注目大会振り返り 〜全英オープン〜
第145回全英オープンはH.ステンソンとP.ミケルソンによる一騎打ちとなった。(写真提供:Getty Images)

 

 スコットランドのロイヤルトルーンGCで行われた第145回の全英オープンは歴史的な激闘となった。

 初日にロケットスタートを決めたのは、メジャー通算5勝を誇るフィル・ミケルソン(米)。前半で4つのバーディをマークした46歳は、後半も気負いを衰えさせることなく17番までに4バーディを奪取。最終18番でバーディを記録すれば、メジャー史上最少スコアとなる「62」となるところだったら、偉業をかけたパッティングはカップの右をなめて半周した後にグリーンに留まってしまった。

 ラウンド終了後には「胸が張り裂けそうなぐらい悲しい」と語ったミケルソンだったが、2日目は「69」と伸び悩みながらも首位をキープ。クラレットジャグ獲得に向けて最高の位置でトーメントを折り返した。しかし、3日目に首位に立ったのはヘンリック・ステンソン(スウェーデン)。5バーディ、2ボギーの3アンダー68をマークすると、最終日はミケルソンとステンソンの一騎打ちとなる。

 まさに激闘となった最終日は1番から順位が入れ替わるなどお互いが譲らない一進一退の展開となったが、前半はステンソンが1打リードで折り返す。すると、11番でステンソンは3パットのボギーを叩いたが、14番からは3連続バーディで一気にリードを広げると、最終18番もバーディフィニッシュで逃げ切り。トーナメントレコードを更新する通算20アンダーで、スウェーデン人初のクラレットジャグを獲得した。

 一方のミケルソンも、ノーボギーの6アンダー65で回ったが優勝には届かず。通算17アンダーは過去144回の全英オープンのうち、140回は優勝に値するスコアで、「普通なら(優勝に)十分なはずだが、勝てなかった」と悔しさを滲ませた。

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