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石川、A.スコットの完全Vを阻めるか!? タイガーは依然低迷

2011/08/07 10:29
石川、A.スコットの完全Vを阻めるか!? タイガーは依然低迷

 

 初日から首位を走り、完全優勝目前のアダム・スコット(豪)に石川遼が肉薄。最終日最終組で“ヤングガン”がスコットのツアー通算8勝目を阻止するかに注目が集まっている。

 次週に迫ったメジャー最終戦全米プロゴルフ選手権の前哨戦で、世界のトッププレーヤーが集結した米男子ツアーのWGC-ブリヂストン招待(オハイオ州、ファイアーストーンCC)は現地時間6日、第3ラウンドの競技を終了。中盤までスコアを伸ばせず一時は首位の座から陥落したスコットだったが、終盤の3連続バーディで盛り返し、通算12アンダー単独トップで3日目をホールアウト。昨季のバレロ・テキサス・オープン以来の優勝に王手をかけた。

 タイガー・ウッズ(米)の元専属キャディ、スティーブ・ウィリアムスがバッグを担いでいることでも話題を集めたスコットだが、この日首位を快走するスコット以上に注目を集めたのが石川遼だ。石川はベストスコアの6アンダー64を叩き出し、前日の10位タイから一気に1打差の2位タイ(通算11アンダー)に躍り出た。欧米の記者たちもアジアの星に興味津々で、15歳のときアマチュアでプロの試合に初優勝したこと、これまで国内男子ツアーで通算9勝を挙げていること、昨季の中日クラウンズ最終日に『58』をマークして優勝したことなどを速報で伝え、東日本大震災の復興支援に今シーズンの獲得賞金全額を寄付することにも関心を示していた。

 石川と同じ2位タイにもやはり“ヤングガン”の代表格、23歳のジェイソン・デイ(豪)がつけ、通算10アンダー4位タイにルーキーのキーガン・ブラッドリー(米)とマーティン・レアード(スコットランド)の2人。石川と同じ64をマークした世界ランク1位のルーク・ドナルド(英)は、通算9アンダーでリッキー・ファウラー(米)らと並び6位タイに浮上。最終日は若手の躍動感溢れるプレーに期待がかかる。

 一方、3か月ぶりの復帰戦を戦うタイガーはこの日もふるわず。2バーディ、4ボギーの2オーバー72を叩いて貯金を吐き出し、通算1オーバーにスコアを落としてフィル・ミケルソン(米)らと並び38位タイに足踏み。それでも「パットが入らなかったけれど、ショットの精度は上がっている。特にアイアンは良い。以前に比べ、球を曲げて攻めるのではなく真っすぐ狙うようになったので、少しアライメント(アドレスの向き)に迷いがあるけれど、ストレートな球筋になったのは良い兆候」と、決して調子は悪くないことをアピール。しかし今週と来週で上位に入らなければ、フェデックスカップのプレーオフシリーズに進出できなくなる可能性も。最終日は「出来るだけスコアを伸ばす」という本人の言葉を信じたい。

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