注目選手振り返り　〜ローリー・マキロイ〜

　ローリー・マキロイ（北アイルランド）にとって、2016年は世界中で3勝をマークしながらも浮き沈みの激しいシーズンとなった。

　メジャー2勝を達成した2014年以来となるメジャートロフィ獲得を狙った今年の出だしは好調だった。欧州ツアーのアブダビHSBCゴルフ選手権で3位タイに入ると、WGC-キャデラック選手権でも優勝争いに絡んだ末に3位タイ。メジャー初戦のマスターズで10位タイに入ると、5月には地元での欧州ツアー「ドバイ・デューティフリー アイリッシュ・オープン Hosted by ザ・ローリーファウンデーション」で逆転優勝を飾った。

　しかし、メジャー第2戦の全米オープンで初日「77」と出遅れて予選落ちを喫すると、全英オープンでは5位タイに入ったが、メジャー最終戦の全米プロゴルフ選手権では再び初日に出遅れて予選落ち。マキロイが1年間にメジャー2試合で決勝ラウンド進出を逃すのは2010年以来となった。

　それでも、シーズンの終盤になって再び調子は上昇。米ツアーのプレーオフシリーズ第2戦「ドイツ銀行選手権」では6打差7位タイから出た最終日に「65」をマークして逆転優勝。さらには、シーズン最終戦の「ツアー選手権」でも最終日のバックナインで16番残り137ヤードからイーグルを奪うなど5アンダーの猛チャージを見せてトップに追いつくと、プレーオフも制して優勝。年間王者のタイトルも手に入れた。

　シーズンを終わってみれば、米ツアーではトップ10入り8回、欧州ツアーではトップ10入り10回と世界ランキング2位の力を十分に発揮した1年となったマキロイ。2017年は3年ぶりとなるメジャータイトルを狙う。