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アイアンのスチールとカーボンシャフトの違い|選び方やおすすめモデルは?

2024/04/26 14:56
アイアンのスチールとカーボンシャフトの違い|選び方やおすすめモデルは?

 

クラブはシャフト、クラブヘッド、グリップからできており、特にシャフトとクラブヘッドが合わないとナイスショットは打てません。

また、ドライバーは距離を重視するものなのである程度のところに行けば良いですが、アイアンはより狭いターゲットを狙うため、ドライバーよりも慎重に組む必要があります。

この記事では、アイアンシャフトの素材(カーボン、スチール、コンポジット)やフレックス、重量、調子を考慮した選び方、おすすめのアイアンシャフトを紹介します。

アイアンシャフトの役割とは?

アイアンシャフトの役割とは? イメージ画像

シャフトとはスチールやカーボンなどで作られる棒で、その棒にクラブヘッド、グリップをつけることでクラブが完成します。

ティーショットから飛距離を出すことを目的にしているドライバーとは異なり、アイアンシャフトは150ヤードなら150ヤードとゴルファーが狙った距離を飛ばすことが目的なので、ドライバーよりも精密さが求められます。

そんなアイアンシャフトの選び方は、重量、フレックス(硬さ)、キックポイントや長さなどを考慮する必要がありますが、フレックスがSでもメーカーごとにその硬さが違うので、実際に試して感覚を確認する必要があります。

適切なアイアンシャフトを選ぶことで距離感を出しやすくなったり、ミスショットを減らすことができるので、「アイアンならとりあえずフレックスSのスチールでいいや」ではなく、カーボンやスチールとカーボンの複合シャフトなど色々とあるため、総合的に検討する必要があります。

カーボンシャフト、スチールシャフトの違いは?

カーボンシャフト、スチールシャフトの違いは? イメージ画像

カーボンシャフトとスチールシャフトの違いは主に素材と重量にあります。

一昔前は「カーボンシャフトは軽い」「スチールシャフトは重い」「パワーがあまりない人はカーボンシャフト」「パワーヒッターはスチールシャフト」というイメージでしたが、今は重いカーボンシャフトもあれば軽いスチールシャフトもあるなど、シャフトも多種多様なタイプが登場しています。

カーボンシャフト

カーボンシャフトは軽量なこともあり、初心者や筋力に自信がない人、シニア層におすすめです。

カーボンシャフトはシート状の炭素繊維を巻いて作っており、その巻き方(トルク)の強弱によって異なる性能をシャフトにもたらすことが可能。そのため、カーボンを上手く活用することで飛距離特化や高弾道のシャフトを作ることもできます。

また、スチールシャフトと比べて、ボールを打った後の衝撃がダイレクトに来ないため、体に負担がかかりにくいという特徴もあります。

スチールシャフト

スチールシャフトはパワーヒッターやレベルアップを目指す初心者におすすめのシャフトです。

一般的にスチールシャフトはカーボンシャフトよりも重量があるため、しっかりと叩くことでよりパワフルなショットを打つことができます。

また、重いことにより、腕力に頼ったスイングや手打ちではなく、体で打つ感覚も身につけられます。

コンポジットシャフト

カーボンシャフトとスチールシャフトを複合させた「コンポジットシャフト」と呼ばれるシャフトもあります。

カーボンシャフトのやさしさや軽量感と、スチールアイアンのしっかり感を融合させたもので、使用しているツアープロもいます。

全番手をコンポジットシャフトにしている選手もいれば、ロングアイアンをコンポジットシャフト、ミドルやショートアイアンをスチールシャフトにしている選手もいるなど使い方は様々です。

アイアンシャフトの選び方

アイアンシャフトの選び方 イメージ画像

アイアンシャフトの選び方は、まず自分のスイングスピードやクラブの振り抜き感をよく理解することが大切です。
スイングスピードが速い人はスチールシャフト、遅い人は軽量なカーボンシャフトがおすすめです。

また、シャフトの硬さも重要で自分のスイングに合ったものを選ぶことが重要。ポイントとしては下記の3点です。

・硬さ(フレックス)
・重さ
・調子(キックポイント)

それぞれについて、詳しく解説していきましょう。

シャフトの硬さ(フレックス)

シャフトの硬さはフレックスといい、基本的に女性用はL(レディース)、A(アベレージ)、R(レギュラー)、男性用はR、SR(スティーフエキストラ)、S(スティーフ)、X(エキストラ)で記載されています。

メーカーによって同じフレックス表記でも硬さは異なるので、あくまで目安ということを覚えておきましょう。

ソフトなシャフトは飛距離が出るものの、曲がりやすいです。逆にハードなシャフトは当てやすいメリットはありますが非力だと飛びません。

シャフトのフレックスはスイングスピードや自分のパワーによって選ぶことが大切で、ヘッドスピードが速ければ硬いシャフト、ヘッドスピードがあまりない人は軟らかいシャフトがおすすめです。

シャフトの重さ

シャフトの重さは軽すぎても、重すぎでもなく「ちょうど良い」塩梅が大切です。

軽いシャフトはスイングスピードが上がる一方、スイングスピードが速すぎるとスイングが不安定になってミスショットが増えてしまいます。

無理のない範囲で最も重いシャフトを選ぶと良いとよく言われます。しかし、重いシャフトだと、ラウンドの序盤は良くても、疲れが出てくる終盤に振り抜くことができずミスショットの原因になります。

例えば、7番アイアン(総重量)だと、カーボンシャフト装着なら350g前後、スチールシャフト装着なら400g前後。32~41m/sの人はカーボンシャフト、39~47m/sの人はスチールシャフトがおすすめ。

40m/s前後の人はスチール、カーボンの両方を試打し、自分にマッチしたものを選びましょう。

シャフトの調子(キックポイント)

シャフトがもっともしなるところを調子(キックポイント)といい、ヘッド側が最もしなり、手元がハード、先端がソフトな、中間が最もしなり、手元と先端がハードな中調子、グリップ側が最もしなり手元がソフトで先端がハードな手元調子の3種類に分かれます。

先調子はボールが上がりやすいので初心者向け、中調子はバランス良くしなるため万人向け。

手元調子は打ち出し角が低くなる一方、バックスピン量を減らすため飛びに繋がることから、距離の調整ができる上級者向けです。

おすすめのアイアンシャフト

おすすめのアイアンシャフト イメージ画像

アイアンシャフトも色々とあるので、ここでは多くの人が選んでいるおすすめのアイアンシャフトを紹介します。

NS.PRO Zelos7

打感、方向性、飛距離と全てにこだわり、2年あまりを開発に費やした高強度特殊鋼が「軽量スチールでは強度がもたない」とする固定観念を打破したシャフトです。

軽量ながらもスチールシャフトに求められる強い球を打つことができ、番手なりの高さを出してくれるシャフトです。

N.S.PRO 950GH neo

軽さ、シャープな振り心地とコントロール性能を追求したN.S.PRO 950GHを継承したモデルです。

大型化、ストロング化するアイアンヘッドの性能を最大限に発揮させるため、独自の形状調整加工技術、熱処理技術を駆使したことで「高く飛んで止まる」を実現しました。

N.S.PRO MODUS3 TOUR 105

「軽く速く、強弾道で真っすぐ飛ばす」をキャッチフレーズに掲げ、軽量ながらも強弾道、高操作性、最高なフィーリングを満たすのがこのシャフトです。

「軽いから速くスイングできる=ヘッドスピードが上がる」を実現したほか、N.S.PRO独自のツアースピン設計にしたことで、直進性能と距離感の安定性を両立しています。

ダイナミックゴールド

発売から長い月日が経過している「スチールシャフトの代名詞」とも呼ばれているほどの製品で、コントール性能と安定性を求める上級者から好まれています。

実際に使用しているツアープロの多さが製品のクオリティに説得力をもたらしていることから、ワンランク上を目指している人に選ばれる傾向にあります。

フジクラ TRAVIL

落下角にフォーカスしたアイアンシャフトです。

ボールを「飛ばす」ではなく「狙ったところに止める」を目的に様々なテストを重ねることで落下角、フィーリングとそれぞれを高いレベルに持ってきています。

カーボン、金属、ゴムをコンポジットしたことで、なめらかな打感としなり戻りの緻密なコントロールが可能になり、上から狙える弾道が実現します。

MCフジクラシャフト

「しなり」と「操作性」の両立を目指してバランスを最適化したアイアンです。

カーボン特有のしなりがある一方で、重心位置を最適化したことで球筋の打ち分けが可能になったこのアイアンシャフトは、新技術「MCT」の開発によってシャフトの重心位置の調整と、滑らかな動きがもたらすコントロール性の高さを両立しました。

まとめ

まとめ イメージ画像

アイアンシャフトは素材(カーボン、スチール、コンポジット)、フレックス、重量、調子に加え、アイアンヘッドとの相性によって決まってきます。

アイアンを購入するときはカタログのスペックだけで判断するのではなく、可能であれば実際に試打をしてどのアイアンシャフトが自分のスイングや理想のプレーに合っているのか確かめてみましょう。

(写真:Getty Images)

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