牙剥くコースでE.エルス、久々奪首!
雷雨による2度の中断を挟むなど集中力をキープするのが難しいコンディションの中、およそ2年ぶりの優勝を狙うアーニー・エルス(南ア)が好プレーを披露した。
世界のトッププレーヤーが集結したWGCシリーズ今季第2戦のCA選手権は現地時間12日、フロリダ州のTPCブルーモンスター at ドラルを舞台に第2ラウンドの競技を終了。3連続を含む6バーディ(ノーボギー)を奪ったエルスが通算10アンダーで単独トップに躍り出た。
1打差の2位に13番パー3でホールインワンをマークしたロバート・アレンビー(豪)が続き、通算7アンダー3位タイにビル・ハース(米)とシャール・シュワーツェル(南ア)の2人。ビッグネームではパドレイ・ハリントン(アイルランド)が通算6アンダー5位タイ。フィル・ミケルソン(米)が通算4アンダーで、前週優勝のカミロ・ビジェガス(コロンビア)らとともに13位タイにつけている。
「最後はもう駆け足だったよ。日没前に(第2ラウンドを)ホールアウト出来て良かった。1打ごとに風向きが変わるからクラブ選択が難しかったけれど、いいところでパーをセーブ出来た」とノーボギーのラウンドに納得の表情を浮かべたエルス。今大会では04年に優勝を飾っているが「あのときは3日目までに大量リードを奪って突っ走ったからね。最終日は後続と8打差。タイガー(ウッズ/米)が猛烈に追いかけて来たけれど、最後までリードを守りきった」と状況の差異に言及。そのときとは違い目下接戦の様相を呈しているが、勝つためには他のプレーヤーより1ストロークだけ少ないスコアで上がれば良い。
ところでフロリダシリーズには、4月第2週に行われるメジャー第1戦のマスターズに備え、大挙してヨーロッパの選手が出場してくるが、メジャー通算3勝のハリントンもそのひとり。スロースターターのハリントンは今年もシーズン序盤では優勝争いに絡めず、最高位はAT&Tペブルビーチ・ナショナル・プロアマの16位タイ。だが「徐々に調子が上がって来た」とメジャー大会に向け本来の実力が戻って来た様子。今大会でも台風の目になりそうだ。