タイガー復帰に胸を撫で下ろしたツアーサイド
更新日:2022/10/26 00:57
掲載日:2010/03/17 21:09
タイガー・ウッズ(米)のマスターズでの復帰宣言で、米ツアー関係者もホッと胸を撫で下ろした。米ツアーが現在の高額賞金態勢を作り上げられたのは、タイガーの存在が大きかったことに他ならない。1996年に全米アマ三連覇を果たした後、プロ転向を宣言しその年に2勝。翌年にはマスターズでメジャー初優勝。途中、多少のスランプがあったとはいえ、これまでメジャー14勝の金字塔を築き上げてきた。
ジャック・ニクラウス(米)が持つメジャー最多の18勝を抜くのは時間の問題とされる中でのスキャンダル発覚は、タイガー本人にとってはもちろんだが、経済状況悪化とも重なり、ツアーにとっては大打撃だった。だが、タイガーの復帰宣言を受け「彼が戻ってくると聞いていうれしい。たくさんの段階を踏んで再びツアーに参加する彼を歓迎したい」と、コミッショナーのティム・フィンチェム氏もコメント。少し前まで「タイガーがいつ戻ってくるか知っていますか?」と尋ねられ「1日300回はその質問を受けている」と、溜息をついていたのとはまったく違う明るい表情を見せていた。
それほど待たれるスーパースターのツアー復帰。タイガーの不在が響いてテレビ視聴率が軒並みダウンしていたが、皮肉にもマスターズの視聴率は史上最高を記録することが予想されている。