サロンパスカップ開幕、明暗分かれた藍とM.プレセル
国内女子ツアーの今季公式戦初戦、ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップは5日、茨城県・茨城ゴルフ倶楽部 西コースを舞台に開幕。前週の優勝で通算50勝に到達した不動裕理が4バーディ、1ボギーの3アンダー69で首位に立った。
今季初の公式戦とあって、顔ぶれは豪華なものになった。ディフェンディング・チャンピオンにして米ツアーの実力者、モーガン・プレセル(米)、米ツアーを主戦場にする宮里藍と宮里美香。“バーディ・マシーン”の異名をとる、昨年の米ツアー賞金女王ナ・エン・チョイ(韓)。ここに、国内で覇を競う不動、横峯さくら、有村智恵、諸見里しのぶらがどう食い込むか。
しかし、第1ラウンドを終えた113人中、アンダーパーが11人しかいないという難しいセッティングの中で、プレセルも宮里(藍)もチョイも苦しいゴルフになった。プレセルは原発問題もあり、来日するかどうか悩みながらも“大丈夫だ”と自ら判断しての参戦。今大会の賞金の半額を寄付すると表明しているプレセルはインスタートの前半、ボギーが3つも先行する厳しいスタートになる。それでも後半は3バーディ、1ボギーと立て直し、1オーバー73にまとめて19位タイにつけた。
一方、宮里(藍)もプレセルと同じくインからスタートし、11番からバーディ、ボギー、ボギー、バーディという目まぐるしい展開になったものの、イーブンパーで前半を終えた。しかし、後半に巻き返したプレセルとは対照的に、宮里(藍)は後半に崩れてしまう。
今季は主戦場の米ツアーで今一つ奮わず、国内でも開幕戦のダイキンオーキッドレディスに参戦したものの予選落ちを喫した宮里(藍)。2番パー4で痛恨のダブルボギーを叩くと、4番、5番でも連続ボギー。更に8番でもボギーを喫して5つもスコアを落としたが、最終9番パー4でバーディ奪取に成功し、何とか4オーバー76に留めた。
苦しかったのはチョイも同じで、異名に相応しからぬ1バーディに終わった。ボギーは4つ、ダブルボギーが1つで、5オーバー77は78位タイ。宮里(藍)にしてもチョイにしても、これだけのビッグネームが予選で消えるのは勿体ない。第2ラウンドはカットラインとの戦いになるが、実力者の底力を見せてほしい。