メジャー2勝目を狙うT.レーマンが単独首位 尾崎は42位タイ
米チャンピオンズツアー今季最初のメジャーを、前評判どおりに優勝候補筆頭のトム・レーマン(米)が引っ張っている。リージョンズ・トラディション第1ラウンド(現地時間5日/アラバマ州、ショールクリーク)で、レーマンは5バーディ、ノーボギーの67でプレー。5アンダーでニック・プライス(ジンバブエ)、マーク・カルカベッキア(米)ら4人に1打差をつける単独首位に立った。
「2度、ナイスセーブがあった。全体的にストレスの少ないラウンドだった」と、思わず笑顔を見せたレーマン。それほど安定したプレーだった。
かつて全米プロゴルフ選手権の舞台にもなったショールクリークを、レーマンは堅実にプレーした。「完璧でないショットもいくつかあったけど、ほとんどのホールでドライバーはフェアウェイをとらえることができた。こういうコースでは正しいクラブ選択をして、グリーンの落とすべき場所にボールを運ばなければならない」と、自らのコースマネジメントを振り返っていた。
この日のポイントは13番でバンカーから4.5メートル残したパーパットをきっちりと沈めたこと。昨年の全米プロシニアを制し、今季もすでに2勝を挙げているレーマンだが、実はチャンピオンズツアー初日に単独首位に立ったのは初めてのこと。
ライバルのプライスが16番のバーディで一度は首位に並んだが、続く17番でボギーを叩いたことで単独首位に立ったレーマン。チャンピオンズツアーでメジャー2勝目へ、96年の全英オープン王者は、堂々のプレーでピタリと照準を合わせた。
他の実力者たちは、ジェイ・ハース(米)が3アンダー69で6位、ローレン・ロバーツ(米)が、2アンダー70で7位タイ。フレッド・カプルス(米)はイーブンパー70で20位タイ。日本勢でただ一人出場している尾崎直道は3オーバー75とふるわず、42位タイで初日を終えている。