全米オープンへの意気込みを見せる石川!
2年連続全米オープン出場を決めた石川遼が、大一番を前に今季最初の勝利を収めようと意気込んでいる。
先週の国内男子ツアー、とうとうみ浜松オープンでプレーオフの末敗退し、小林正則のツアー初優勝を許した石川だが、2位になったことで大会終了後の世界ランキングは49位に浮上。今年から全米オープンの出場資格が変わり、今週と大会直前の6月13日の2度の時点でトップ50に入っていれば本戦(6月16〜19日/メリーランド州、コングレッショナルCC)に出場できることになっており、石川は見事にこれをクリアした。
マスターズでは3年目にして初の予選突破を果たし、笑顔を見せた石川だが、春先の米男子ツアー挑戦、さらに国内ツアーでも5試合を終わって未勝利と思うような結果が出ていない。それだけに、出場が決まったメジャー第2戦までの残り2試合でとにかく早く勝ちたいところだ。
その最初の大会が6月2日からのダイヤモンドカップ(千葉・千葉カントリークラブ 梅郷コース)。毎年、名門と呼ばれるコースを転々として大会が行われるサーキット・トーナメントであるこの大会の昨年優勝者は金庚泰(韓)。狭山ゴルフ・クラブ(埼玉)で国内ツアー初優勝を飾った金は、その後、安定した結果を残して計3勝を挙げ、激戦の末、賞金王に輝いている。
金に王座を譲った石川は、その奪還も目指しており、メジャーへの手土産と二重の意味で勝ちたい大会だ。
コースは砲台グリーンとバンカーが特徴で、飛距離だけでなくショットのキレが重要となる。石川は残念ながらパーオン率で63.33%でツアー39位タイだが、ここぞというときには強い男。メジャーを前に冴えたショットを披露してもらいたい。
もちろん、連覇を狙う金、池田勇太や初優勝したばかりの小林、河井博大ら好調な面々に加え、先週、優勝争いに久々に顔を出したパーオン率第3位(71.03%)の矢野東らも参戦。激戦必至の様相を見せている。