バーディ合戦で米国勢が逆襲!?
ブッバ・ワトソン(米)が連覇で今季3勝目を飾り、さらに大きく羽ばたこうとしている。
現地時間23日開幕の米男子ツアー、トラベラーズ選手権(コネチカット州、TPCリバー・ハイランズ)にディフェンディング・チャンピオンとして出場するワトソンは、現在世界ランキング13位のトッププレーヤー。それでもツアー5年目の昨季ここで優勝するまでは、圧倒的な飛距離という武器を持ちながらなかなか勝てずに苦しんでいた。
しかし、その後は好調をキープして、今季はすでにファーマーズ・インシュランス・オープン、チューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズと2勝しており、周囲からもトッププレーヤーとしての評価を得ている。その足がかりになったのがこの大会なのだ。
ワトソンだけはない。バーディ合戦になることが多く、初優勝がよく出る事で知られるこの大会は、2006年のJ.J.ヘンリー(米)、2007年のハンター・メイハン(米)など、その後大きく飛躍するきっかけとなっている。
「J.J.(ヘンリー)やブッバ(・ワトソン)みたいに若い選手にとって大きなチャンスとなるのがこの大会なんだ。オーガスタみたいに(難しい)コースじゃないし、バーディをたくさんとれるコースだからね」とメイハンが言うように、とにかく攻めて攻めて攻めまくるのがここでの戦略。今年は最後に誰が笑うのか楽しみだ。
先週の全米オープンではローリー・マキロイ(北アイルランド)が記録尽くめの優勝を飾り、米国勢は苦しい戦いを強いられている。それだけに次のメジャー大会、全英オープン(7月14〜17日/英国、ロイヤル・セントジョージズGC)に向けてしっかりとここで力を蓄えるべく誰もが目の色を変えている。
ワトソン、メイハンの他に、ジム・フューリック(米)、ルーカス・グローバー(米)、イアン・ポルター(英)ら実力者も出場。アグレッシブなゴルフを見せる。
尚、日本勢は出場しない。