I.K.キム暫定トップ! P.クリーマー連覇に手応え
気まぐれな雷に翻弄され米女子ツアー今季メジャー第3戦の全米女子オープン(コロラド州、ザ・ブロードムーア イーストC)は2日連続サスペンデッドとなった。
現地時間8日の早朝、まずは第1ラウンドの続きを行い、午後から第2ラウンドの競技をスタートさせる予定だったが、2日目のこの日も雷雲が上空を覆い中断を余儀なくされるなど進行が大幅に遅れ、36ホールを消化出来たのは156人中わずか33人だけ。宮里藍、宮里美香ら日本勢を含む半数近い選手が第2ラウンドをスタート出来ないまま午後8時25分に日没順延が決定した。
そんな中、トーナメントを引っ張ったのが第1ラウンド単独首位のステイシー・ルイス(米)。今季クラフト・ナビスコ選手権最終日にヤニ・ツェン(台)から逆転で優勝を奪いメジャー大会初勝利を飾っている実力者が第2ラウンドの終盤まで快調にスコアを伸ばしたが、中断後の強風の中14番でボギー、15番でダブルボギーを叩いて通算2アンダーとスコアを落とし、16ホール終了時点で暫定2位タイに後退。
代わって第2ラウンドを5位タイからスタートさせたキム・インキョン(韓)がこの日回った32ホールをノーボギーでクリアする安定したゴルフで通算4アンダーとし単独トップに浮上。ルイス、ウェンディ・ワード(米/15ホール終了)、アマチュアのエイミー・アンダーソン(米/第2ラウンドスタート出来ず)の2位タイグループに2打差をつけた。
「アップダウンがきついので34ホールの長丁場は本当に疲れました。もう足は限界です」というのは、暫定2位タイに後退したものの上位を守っているルイス。途中、雷による中断を挟んだときは「正直嬉しかった」と打ち明ける。条件は皆同じとはいえ、いかにメジャーの舞台が過酷かが垣間見えるセリフだった。
連覇を狙うポーラ・クリーマー(米)も好調で34ホールを終え通算1アンダーと、宮里藍(第1ラウンド終了時点)、宮里美香(第1ラウンド終了時点)らと並ぶ暫定5位タイの好位置につけた。しかし今大会に勝てば史上最年少でのグランドスラム達成のチャンスがあるツェン(34ホール終了)はクリーマーと同組で回り通算3オーバー暫定31位タイ。思い通りのプレーが出来ずイライラを募らせている。
その他の日本勢は、横峯さくらがこの日36ホールをラウンドし通算4オーバー暫定41位タイ。馬場ゆかりは第2ラウンドをスタート出来なかったが、通算4オーバーで横峯と同じ暫定41位タイ、諸見里しのぶ(36ホール終了)は通算6オーバーで、野村敏京(第1ラウンド終了)らと並び暫定77位タイにつけている。前日唯一第1ラウンドをホールアウトしていた上田桃子はこの日1ホールもプレー出来ず、通算7オーバー暫定88位タイと下位に低迷している。