S.フェンがメジャーでツアー初V! 美香2位タイ、藍6位タイ
日本でも活躍するシャンシャン・フェンが中国勢初のメジャーチャンピオンに輝いた。
米女子ツアーの今季メジャー第2戦、ウェグマンズLPGA選手権は現地時間10日、ニューヨーク州のローカスト・ヒルCCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。この日7位タイからスタートしたフェンがノーボギーの5アンダー67をマークし、通算6アンダーで鮮やかな逆転優勝を飾った。
2打差の2位タイに最終日に3アンダー69をマークした宮里美香の他、前日のトーナメントリーダー池恩熹(韓)、今季3勝目を狙ったステイシー・ルイス(米)、復調の兆しを見せるスーザン・ピーターセン(ノルウェー)が食い込み、通算3アンダー6位タイに宮里藍、カリー・ウェブ(豪)、ゲリナ・ピラー(米)の面々が入った。
ツアー初勝利をメジャーの大舞台で飾ったフェンは、「まだ実感が湧きません。すごく良い気分だけれどメジャーで勝ったなんて信じられない…」と普段と変わらぬあっけらかんとした表情。「プロになって勝てない時期があったけれど、去年日本で2勝することが出来て少し自信を持てました。こう見えてもとっても興奮しています。色々な人に感謝したい」と笑顔が止まらない。
普段仲間から呼ばれている愛称の「ジェニー」。その由来は「昔、中国で英語の授業を受けているとき、先生から君たちも英語名をつけなさいと言われて、そのときジェニーと命名されたんです。私、ジェニーっぽいでしょ?」とおどけて見せた。
アマチュア時代からの最大のライバルで「常に追いつけない存在」だったヤニ・ツェン(台)は連覇を狙ったこの大会でまさかの59位タイ(通算13オーバー)に沈み、同世代のフェンが晴れて初Vを達成した。
それにしても優勝が中国勢、日本が誇るダブル宮里が2位タイと6位タイに食い込むなど、トップ10に東洋勢が5人。今回もまたアメリカの地でアジア勢の存在感が際立っていた。