P.ハリントン4年ぶりVへ3位タイ浮上！　R.マキロイ24位タイ

　地元アイルランド勢として唯一、歴代優勝者に名を連ねるパドレイ・ハリントン（アイルランド）が、4年ぶりのツアー優勝に向け好位置に浮上した。

　北アイルランドでは1953年以来の開催となる欧州ツアー、アイリッシュ・オープンは同地の名門ロイヤル・ポートラッシュGCを舞台に現地時間29日、第2ラウンドの競技を終了。初日首位タイ発進のグレゴリー・ボーディ（仏）がこの日も5つスコアを伸ばし通算12アンダーで、単独2位のマーク・フォスター（英）に1打差をつけ依然トーナメントを引っ張る中、地元勢もじわりと順位を上げている。

　2008年の全米プロゴルフ選手権以来勝ち星がないものの、今季マスターズで8位タイ、全米オープンで4位タイに入るなど復調の兆しを見せているハリントンが、初日に続き2日連続で5アンダー67をマーク。通算10アンダーとしてロレンゾ・ギャグリ（伊）、ポール・ワーリング（英）と並び3位タイの好位置を確保した。

　また前日53位タイと出遅れていた地元の若きヒーロー、ローリー・マキロイ（北アイルランド）も5バーディ、2ボギーの3アンダー69で回り通算5アンダーとして、同郷の先輩グラエム・マクドウェル（北アイルランド）、ベテランのポール・マクギンリー（アイルランド）らとともに24位タイに浮上し決勝ラウンド進出を決めた。

　さらに全英オープンチャンピオンのダレン・クラーク（北アイルランド）もスコアを3つ伸ばし、通算4アンダーで初日より33ランクアップの39位タイで今季初の予選突破を果たしている。

　そのクラークと練習ラウンドを一緒に回り、地元出身者ならではのコースマネジメントの秘訣を伝授されていたのが現在トップのボーディだ。マネジメント会社が一緒という縁で、「思い切って一緒に練習させてもらった。ダレン（クラーク）はコースの攻略法を包み隠さず教えてくれで、そのおかげでこうしてトーナメントをリードできているんだ」と語った。

　クラークのアドバイスを活かしたボーディが、このまま最後まで先頭を突っ走るのか？　それともメジャー3勝のハリントンが、自国のナショナルオープンで2度目の優勝を飾るのか？　あるいは世界ランキング2位のマキロイをはじめとした、北アイルランド勢が地元の声援に応えるのか？　週末の戦いがいよいよ面白くなってきた。