ライダーカップ 米国有利のセッティング? ヒートアップする情報戦
更新日:2012/09/18 10:54
掲載日:2012/09/18 10:35
2年に1度の欧米決戦、ライダーカップ(現地時間28〜30日/米イリノイ州、メダイナCC)を前に、米国チームのデービス・ラブIII(米)主将が舞台を視察した。
現地時間16日、チームのメンバーであるスティーブ・ストリッカー(米)とキーガン・ブラッドリー(米)、そして息子であるドゥルーとともにメダイナをプレーしたラブIII主将は、「メジャーのようなセッティングだけど、メジャーよりは易しくなるだろう。ロングヒッターが多いうちのチームには有利」と言い切った。
最近8回の対戦では、欧州チーム相手にわずか2勝という米国チームだけに、どうしても勝ちたいのが今年の大会だ。ラブIII主将が「長すぎないラフと速いグリーンなら」と自分たちの勝てる条件を提示したのは、明らかに大会を主催するPGAオブ・アメリカに対する強烈なアピール。もちろん主催者側も、ホーム開催の利を生かすのは当然のことと受け止めているに違いない。
しかし米国ほどではないが、欧州チームにも飛距離の出る選手は少なくない。世界ランキングNo.1で米男子ツアーのプレーオフシリーズで2連勝と絶好調のローリー・マキロイ(北アイルランド)や経験豊富なリー・ウェストウッド(英)、セルヒオ・ガルシア(スペイン)、ニコラス・コルサーツ(ベルギー)などが揃っており、一概に米国有利とは言えないのが正直なところだ。
大会まであと1週間となったが、今週は双方のメンバーの多くが米ツアーのプレーオフシリーズ最終戦、ザ・ツアー選手権(現地時間20〜23日/ジョージア州、イースト・レイクGC)に出場。プレーに集中しつつも激しい情報戦と最終調整が繰り広げられるのも、ファンにとっては興味深いところだ。