苦戦が続く今田 チャンスを生かせるか!?
今田竜二が数少ないチャンスを生かすべく米男子ツアー、HPバイロン・ネルソン選手権(現地時間16〜19日/テキサス州、TPCフォーシーズンズ・リゾート)に参戦する。
今は亡きレジェンド、バイロン・ネルソン(米)が長い間ホストを務めていた同大会には思い入れの強い選手も多く、激戦が予想されるが、今田はマイペースのゴルフを貫く心積もりだ。中学生の時に単身渡米して、大学まで米国。そのまま下部ツアーを経て米ツアーに参戦し、2008年AT&Tクラシックで待望の初優勝を飾ったが、その後故障を抱えて苦しんだ。
昨季の賞金ランキングは181位で、ついに今季の出場権を手放したため、プレーできる試合はごくわずか。下部のウェブ・ドットコム・ツアーでもポツリ、ポツリと試合に出ているのが現状だ。レギュラーツアーはこれまでに3試合に出場して40位タイとなったAT&Tペブルビーチ・ナショナル・プロアマだけが予選を通過。ウェブ・ドットコム・ツアーでも3試合に出て2週間前のスタディオン・クラシック at UGAでようやく予選を通って8位タイに入り調子を取り戻しつつある。そんな中で挑む今大会だが、気負いすぎることなく自分の実力をしっかりと見せて欲しいものだ。
また、前週のザ・プレーヤーズ選手権に出場できず、悔しい思いを味わった石川遼も参戦。オフとなった前週は拠点のあるフロリダ州オーランドで練習と体作りに専念した。今大会ではそのオフの成果を見せたいところだ。
連覇を狙うジェイソン・ダフナー(米)は、2011年大会でも8位タイに食い込むなど、このコースを得意にしているひとり。だが、今季は11戦に出場してトップ10入りが1回もなく苦戦が続いている。ザ・プレーヤーズ選手権では最終日に『80』と大きく叩いて62位タイに終わった。不調の原因については「パッティングが毎日の問題なんだ」と答えており、まずはこの問題を克服したいところ。そろそろ試合で結果を出して存在感を示したい。
史上最年少の14歳でマスターズに出場してローアマを獲得、4月のチューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズでも予選を突破したグアン・ティンラン(中)も更なる経験を求めて参戦。その他、ルイス・ウーストハウゼン(南ア)、マット・クーチャー(米)、アンヘル・カブレラ(アルゼンチン)、チャール・シュワーツェル(南ア)、パドレイ・ハリントン(アイルランド)らもエントリーしており、偉大なる大先輩ゆかりの大会での勝利を狙っている。