9打差も諦めないJ.スピース 最終日は「ジョニー・ミラーのように」
更新日:2016/06/19 11:51
掲載日:2016/06/19 11:47
第116回全米オープンは3日目を終了したものの、初日の荒天の影響でこの日も長い1日となり、連日の日没サスペンデッドが決定。ディフェンディング・チャンピオンのジョーンダ・スピース(米)は第3ラウンドを終えて、通算4オーバー暫定29位タイとなっている。
第1ラウンドを「72」を終えた時点では「優勝スコアはイーブンパーになるはずだから、残り54ホールで2つ伸ばせばいい」と話していたスピースだったが、36ホールをプレーしたこの日の第2ラウンドは再び「72」。35位タイから出た第3ラウンドは、インスタートの11番から3連続バーディをマークし、ようやくエンジンがかかってきたかと思われたが、後半に入って2番でダブルボギー、3番でボギーとスコアを落とすなど、未だ昨年のような強さを見せることが出来てはいない。
「夢のような立ち上がりを見せたが、悪いスイングの積み重ねが勢いを殺してしまった」とラウンドを振り返った22歳。暫定単独トップのシェーン・ロウリー(アイルランド)とは9打差がついたが、最終日の目標はあくまで優勝だ。「この大会ではどんなことだって起こる。明日はジョニー・ミラーになれるように頑張るよ」と話した。
ジョニー・ミラーとは、1973年大会に今週と同じオークモントCCで最終日にすべてのホールでパーオンに成功するなど「63」を叩きだし、6打差を逆転する奇跡的な優勝を飾った選手。このスコアは現在もメジャーの最少ストロークタイ記録となっている。果たして40年以上の時を超えて、再び奇跡が起こるのだろうか。