ツアー初優勝のJ.ラーム、6番での行動が問題に...
欧州ツアーのドバイデューティーフリー アイリッシュオープン by ローリーファウンデーションは現地時間9日、北アイルランドのポートスチュワートGCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。ジョン・ラームは後続に6打差をつけて圧勝したが、6番のグリーン上での行為が問題となっている。
ラームは6番パー3の3打目を打つ前、同組でプレーするダニエル・イム(米)のライン上にボールがあったため、本来の位置からずらしてマークする。イムがパーパットを沈めた後、マーカーを元の位置に戻したラームだったが、ボールを本来の位置よりもホールに近い場所に置き直す。この行為は映像でも確認されており、大会オフィシャルがラウンド中に聴取していた。
しかしオフィシャルのアンディ・マクフィー氏は、ラームが元の位置にボールを戻さなかったと認めたものの「ミリメートル」程度の違いしかなく、意図的ではなかったためペナルティを科さないと決めた。4月の米女子ツアーの「ANAインスピレーション」でレクシー・トンプソン(米)が誤所からのプレーとスコアの過少申告で4打罰を科され、優勝を逃した事例があるが、今回はラームに処分が科されることはなかった。
しかし、ブランデル・チャンブリー氏とビリー・クラッツァート氏は『ゴルフセントラル』で「ミリメートルではない。2、3インチずれていた。ラームは規則違反で罰打を与えられるべきだ」とオフィシャルの見解に合意できないと話している。
先日の全米オープンでも、ラームはラウンド中に汚い言葉を発し、クラブを投げるなど、その言動に批判の声が上がっていた。2週後に迫る全英オープンでメジャー初制覇の期待がかかる同選手だが、プレー以外での面にも多くの注目を集めそうだ。
(写真提供:Getty Images)