華麗なスイングで日本ファンを魅了 2017年のC.モンゴメリー
愛称「モンティ」で親しまれるコリン・モンゴメリー(スコットランド)は、1993年から7年連続で欧州ツアー賞金王に輝くなど欧州ゴルフ界で一時代を築いた名選手。
54歳となった今シーズン(米チャンピオンズツアー)は21試合に出場し、予選落ちはなし。3戦目のアリアンツ チャンピオンシップでは6位タイ、7月のメジャー戦 ココンステレーション シニアプレーヤーズチャンピオンシップでも6位タイに入った。
9月にはメジャー通算8勝のトム・ワトソン(米)、元祖飛ばし屋のジョン・デイリー(米)、倉本昌弘ら往年の名プレーヤーとともに、千葉県の成田ゴルフ倶楽部で行われたJAL選手権に出場。米チャンピオンズツアー日本初開催となった同大会で今季初優勝を飾った。
モンゴメリーは首位と3打差の3位から最終日をスタート。ボギー先行の中、スコアを伸ばせずに前半を終えたが、サンデーバックナインでは長短のパットを次々に沈めてトータル6バーディ、1ボギーの「67」でホールアウト。2位タイのスコット・マッキャロン(米)とビリー・メイフェア(米)を1打差で振り切った。
優勝後のインタビューで「グリーンはパーフェクトだった。プロになって30年経つが、これだけのグリーンはなかなか見当たらないと思う。本当に最高だ」と試合後にコースコンディションを絶賛。「3連続バーティを奪った14番で優勝のチャンスを確信した。でも、もちろん簡単ではなかったんだ。木の間を風が抜け、松はコースを難しくするような所に植えてあって苦労したが、私は30年間続けてきたゴルフに徹するだけだった」と喜びを語った。
「日本の人たちは非常にファンタスティック。いくつかの日本語を教えてくれたりもした。昨夜は寿司を食べて、とても楽しめたし、ボランティアも観客もみんなが素晴らしかった」と日本で初開催された同大会を満喫したようだ。
そして10月のSASチャンピオンシップでは後続に3打差をつけ圧勝し、今季2勝目を手にした。最終的にポイントランク10位、賞金ランク8位で2017年シーズンを終えている。54歳の今でも特徴的な柔らかいスイングは変わらない。来季のモンティの活躍に注目していこう。
(写真提供:Getty Images)