メジャー出場が危ぶまれるA.スコット「最後の最後までプレーする」
アダム・スコット(豪)が窮地に立たされている。
これまでツアー13勝に輝いているベテランが来月に差し迫った全米オープンの出場権をいまだ獲得できていないのだ。もし仮にこのまま全米オープンの出場を逃せば、2001年から17年連続で続いているメジャー67大会連続出場記録が途絶えることになる。
自身の現状について「好ましくない状況」とスコット。「ここ1年間スコア以上に満足したプレーができていることもあった。ただまだベストを出し切れていない」。
前週のザ・プレーヤーズ選手権では今季ベストの11位タイでフィニッシュしたが、最後にトップ10入りを果たしたのは昨年のフェデックス・セントジュード・クラシックにまで遡らなければならない。低迷に伴い、世界ランキングも急降下。2016年末の7位から昨年末には31位、先日のウェルズ・ファーゴ選手権後には71位まで落ちてしまった。
最新のランキングでは65位となっているが、全米オープンに出場するためには今大会後に60位以内にランクインしておく必要がある。それができなければ現地時間6月4日に行われるセクショナルクオリファイング(最終予選)に出場せざるを得ない。
それでも「最後の最後までプレーする」と決意を語ったスコットは「できないとは言わない。自分のゲームが形になってきているのは感じるしトップ10入りもできる」と前を向いた。「落ち込んではないよ。もちろんフラストレーションが溜まるときもあった。不必要なハザードやダブルボギーで良い流れを無駄にしてしまったことは何度もあった。自信がないときは這い上がるのが大変だ。18ホールを懸命にプレーしても結果が伴わないこともある。難しいコースで強敵と戦っていくためにはシャープにいなければいけない」。
また、不調の原因となっていたパッティングを解決するためにパターを以前のロングパターに戻し、2016年から禁止されているアンカリングをしないようにパットする方法にたどり着いたようだ。「試合の感触は良いと」と述べ、「パットが良くなればプレーの他の局面でもゆとりが生まれるんだ」とパットの重要性を語り、自信を見せていた。
(写真提供:Getty Images)