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藍、15位タイ発進! 単独首位I.パークをY.ツェンが2打差で追走

2012/10/26 11:02
藍、15位タイ発進! 単独首位I.パークをY.ツェンが2打差で追走
サンライズLPGA台湾選手権初日。1アンダー71でラウンドし、首位に6打差の15位タイ発進となった宮里藍。(写真提供:AP/アフロ)

 

 宮里藍が今季3勝目に向けて首位と6打差のスタートを切った。

 米女子ツアーのアジアシリーズ第3戦で、宮里にとってはシリーズ最終戦となるサンライズLPGA台湾選手権の第1ラウンド(現地時間25日/台湾、サンライズG&CC)は、賞金女王タイトルに向けて快走中のインビー・パーク(韓)が7アンダー65でプレーして単独首位に立ち、連覇を狙う地元のスーパーヒロイン、ヤニ・ツェン(台)が2打差の単独2位でこれを追う激戦となっている。

 さらに1打差の3位タイに朴ヒーヨン(韓)、ダニエル・カン(米)らがつけ、3アンダー69の7位タイグループには、前週優勝のスーザン・ピーターセン(ノルウェー)、ポーラ・クリーマー(米)の実力者らが顔を揃える展開だ。

 宮里は、5番、7番とバーディチャンスにつけながら、決め切れずにパーに終わったが、11番パー3では7メートルのパットを沈めてパーセーブするなど、忍耐強いプレーを続けて2バーディ、1ボギーの1アンダー71。昨季大会で優勝したツェンに5打差ながら2位タイに入ったアザハラ・ムニョス(スペイン)や注目の新人、キム・ヒョージュ(韓)らと並ぶ15位タイにつけている。

 首位のパークとは6打差。途中フラストレーションがたまりかけたところを切り抜け、「最後のほうは(パッティングの感覚が)合ってきた。あまり深く考えずにやりたい」と、無心で残り3日間に挑む。

 トップに立つパークは、「数字を見てもわかるように、今日はみんながいいプレーをした。私はショットがグレートだった。ショートアイアンを多用したけど、すごくチャンスが多かったからバーディがいっぱいとれた」と満面の笑み。これまで複数回優勝したシーズンはなく、今年も前半戦は今ひとつ。だが、6月のメジャー第2戦、ウェグマンズLPGA選手権で9位タイに入ると一気に調子を上げた。7月のエビアン・マスターズでシーズン初優勝。さらに、2週前のサイム・ダービーLPGAマレーシアで2勝目を挙げた。先週は15位タイに終わったものの、それまで、2勝を含めて10試合連続トップ10入りを果たし、現在197万9,926ドル(約1億6,000万円)を稼いで賞金ランキング首位を突っ走る。同ランク2位のステイシー・ルイス(米)とは34万7,871ドル差(約2,800万円)をつけて不敵に微笑んでいる。今季はわずかに4試合が残っているだけ。ラストスパートに拍車をかけるシーズン3勝目に向けて、パークの視線はしっかりと定まっている。

 一方、地元の大ギャラリーを前に優勝した昨年の再現を狙うツェンは6バーディ、1ボギー。「フロントナインはとても安定していたのに、10番のボギーで少しカッとなった。ショットはみんなよかったのにボギーだったから。その後、バーディチャンスを作ろうと気持ちを切り替えたら、すぐに次の11番でバーディが取れた。あれがターニングポイント」と振り返った。また、「12番では母が私の名前を呼んでいるので見たら、姪を連れてきていた。彼女に会うとハッピーになるので違うパワーをもらって3連続バーディが奪えた」と、地元の利を精一杯生かして逆転連覇を狙っている。

 日本勢でもうひとり出場している上田桃子は、2バーディ、3ボギーの1オーバー73でラウンドし35位タイ。今季の全米女子オープン覇者、チェ・ナヨン(韓)は2オーバー74で49位タイと出遅れている。

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