石川、初日はイーブンパー32位タイ発進!
ゴルフ界最大の祭典・第74回 マスターズ(ジョージア州オーガスタ、オーガスタナショナルGC)。夢舞台へ2度目の挑戦となる石川遼は、現地時間8日に行われた第1ラウンドを5バーディ、5ボギーのイーブンパー72で回り、首位のフレッド・カプルス(米)に6打差の32位タイとまずまずのスタートを切った。
オーガスタへ白と緑の市松模様のウェアに緑のパンツという鮮やかな“マスターズカラー”で登場した石川は、スタートホールの1番でいきなりティーショットをバンカーに打ち込む大ピンチ。だが、ここからがピンおよそ2メートルにピタリとつけてバーディを奪取し、パトロンから喝采を浴びた。続く2番パー5でも持ち前のロングドライブを武器にバーディ連取する最高の立ち上がりを見せたものの、球聖ボビー・ジョーンズが手掛けたオーガスタはそう甘くない。
3番、4番で連続ボギーを叩いてあっという間に貯金を吐き出すと、7番パー4もボギーで一気に1オーバーまでスコアを崩してしまった。
しかし、ここからズルズル後退しないのが、石川の成長の証。精神的にプレッシャーのかかる状況でもアグレッシブなプレースタイルを保ち続け、8番パー5では高い球で2オンに成功し、2パットのバーディ。直後の9番でもおよそ3メートルのバーディパットをねじ込んで、良い形でハーフターンした。
難易度の高いバックナインは、忍耐力が求められるゴルフが続いた石川。10番でフェアウェイからの第2打が大きくグリーンを外れてボギーを叩いたものの、マスターズ名物のアーメンコーナー(11〜13番)をパープレーで凌ぎ、15番パー5のチャンスをものにしてバーディを奪取。1アンダーとした。
最終18番パー4ではセカンドショットがショートして痛恨のボギーを叩いたものの、イーブンパー72にスコアをまとめて、32位タイと初日はまずまずの成績。昨年予選落ちを喫したリベンジを狙っているだけに、及第点のプレーで笑顔を見せた。