B.デービスの言動を競技委員が高く評価
更新日:2022/10/26 00:57
掲載日:2010/04/19 10:44
米男子ツアーのベライゾン・ヘリテイジ(サウスカロライナ州ハーバータウンGL)はプレーオフによる決着でジム・フューリック(米)が栄冠に輝いた。その一方でプレーオフを戦った相手であるブライアン・デービス(英)への評価が高まっている。
通算13アンダーで並んだフューリックとデービスがプレーオフを戦ったのは、ハーバータウンGL名物“灯台ホール”と呼ばれる18番パー4。セカンドショットをグリーン左サイドのハザードに打ち込んだデービスは、岩場の砂地から難しい第3打をウェッジでグリーンに運んだ。しかしそこで自ら「バックスイングの際(触れてはいけないルースインペディメント)に触れてしまった」と申告。競技委員を呼びビデオ判定を仰いだ結果、砂地に突き出ていた葦のようなものに触れていたことが判明。ペナルティを課せられたデービスは自らの負けを受け入れ、フューリックの勝利を祝福した。
その一部始終を目撃した競技委員のスラッガー・ホワイト氏は、デービスの言動を「スポーツマン精神に則った素晴らしいもの」と高く評価。対戦相手のフューリックさえ「本当にペナルティを犯したのか?」と首を傾げるほど、傍目にはわからなかったミスを自ら認め「自分がやったことだから分かります」と申し出た潔さに、周囲のデービスを見る目が大きく変化した。優勝という記録は残せなかったが、潔い言動は我々の記憶に残るものだった。