女子世界ランキング 引退のL.オチョア首位陥落、藍は3位躍進!
引退試合トレス・マリアス選手権で6位に終わったロレーナ・オチョア(メキシコ)が、ついにロレックスランキング(ゴルフ女子世界ランキング)No.1の座から滑り落ちた。家族との生活やチャリティ活動などに専念するため、事実上の引退を宣言し、地元メキシコ開催の同大会をフィナーレの舞台に選んだオチョア。しかし、有終の美を飾ることはできず、「No.1のまま終わりたい」という希望もかなえられなかった。
米国時間3日発表の最新ランキングでは、同週の国内ツアー、サイバーエージェントレディスゴルフトーナメントで優勝した申智愛(韓)が1位に浮上。オチョアは2位となった。オチョアは2007年4月23日、すでに引退したアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)からNo.1の座を奪って以来、158週にわたり女王として君臨。引退と同時にここから滑り落ちるというドラマチックなゴルフ人生となった。
一方昨年から米女子ツアーに参戦し、ルーキー・オブ・ジ・イヤーを獲得した申は、日米両ツアーをまたにかけて戦う今年、女王の引退もあって文字通りの新女王候補。トレス・マリアス選手権で今季3勝目を飾った宮里藍や、同大会3位のミッシェル・ウィー(米)ら同世代の選手たちと共にツアーを引っ張っていく存在になるはずだ。
日本での大会を終えた後、母国に戻っていた申は「私がNo.1になったなんて信じられない。ツアーには素晴らしい選手がいっぱいいるのに」と、いつものように謙虚にコメント。だが、その裏に隠し持った闘志の強さで、宮里らと激戦を繰り広げていくに違いない。
また、尊敬し、慕っていたオチョアの引退試合で“恩返し”の優勝を飾った宮里は、5位から3位にランクアップ。2位オチョアの引退で実質的No.2となるだけに、申とのNo.1争いが今後の焦点となる。なお、そのほかの日本勢では、横峯さくらが16位、有村智恵が17位、諸見里しのぶが20位といずれも前週までと変わらず。上田桃子は25位から26位に1つ順位を落としている。