上原が単独首位! しのぶ5位タイ、手負いの桃子は14位タイ
国内女子ツアーのサントリーレディスオープンゴルフトーナメントが10日、兵庫県の六甲国際ゴルフ倶楽部を舞台に開幕した。公式戦以外では唯一の4日間競技として開催される今大会。昨季賞金女王で今季も賞金ランキング首位を走る横峯さくらが負傷欠場とあって、大混戦の試合展開が予想される中、第1ラウンド、ホールインワンを含む2イーグルを奪った上原彩子がトーナメントをリードした。
インスタートの上原はスコアを2つ伸ばして前半を折り返すも、2番パー4で痛恨のダブルボギーを叩く。しかし4番パー5のイーグルですぐさま帳消しにすると、144ヤードの6番パー3で見事ホールインワンを達成。出場120選手中アンダーパーわずか7人とタフなラウンドとなった初日に、4アンダー68の好スコアで単独トップに躍り出た。3年前の同大会同ホールでもホールインワンを決めている上原は「狙っていたわけではないけど(6番パー3には)良いイメージがありました。今日は最高の一日です」と、絶好のスタートに大満足の表情を見せた。
一方、ディフェンディング・チャンピオンとして臨む諸見里しのぶは、前半だけで4バーディ(2ボギー)を奪うも、後半はバーディなしの1ボギーと完全に失速。それでも1アンダー71の5位タイとまずまずの位置つけ、自身が師事する江連忠コーチ主宰のゴルフアカデミーが本拠地とする六甲国際ゴルフ倶楽部で大会連覇の偉業を狙っている。
また、かつての江連門下で現在は米女子ツアーを主戦場としている上田桃子は、右ひざ半月板損傷を抱えながら「言葉ではなく結果で今までお世話になった人へお礼がしたい」と今大会に強行出場。右ひざをかばいながらのプレーとなったが、この日は1オーバー73の14位タイでホールアウト。「4日間大会は誰もが肉体的につらくなる。最後は集中力勝負です」と、長丁場のトーナメントを戦い抜く覚悟だ。
上位陣は、3アンダー69の単独2位に青山加織、2アンダー70の3位タイに馬場ゆかりと米山みどりが続き、飯島茜とニッキー・キャンベル(豪)が諸見里と並び5位タイにつけている。その他、今季すでに勝利を挙げている不動裕理、服部真夕はイーブンパー72で回り8位タイ。同じく今季1勝の有村智恵(3オーバー75、45位タイ)と先週ツアー初優勝を飾った甲田良美(10オーバー82、117位)は大きく出遅れた。