石川、1打差4位タイ発進! 初出場初Vへ視界良好
18歳の石川遼が世界一のトーナメントで最高のスタートを切った。
米男子ツアーの今季メジャー第2戦全米オープンが現地時間17日、カリフォルニア州ペブルビーチGLを舞台にいよいよ幕を開けた。メジャーで最も難易度の高いコースセッティングに多くのトッププロが手を焼く中、第1ラウンド、石川は持ち味の攻撃的なゴルフと忍耐の絶妙なバランスを見せ、1アンダー70の好スコアをマーク。首位と1打差の4位タイにつけた。
60歳の大ベテラン、トム・ワトソン(米)と21歳の新星ローリー・マッキルロイ(北アイルランド)と同組でのラウンド。インスタートの出だし10番こそボギーとするも、続く11番で約4メートルのスライスラインを完璧に読みきり、全米オープン初バーディを記録。13番で再びボギーを叩くも14番パー5できっちり取り返すと、17番パー3ではバンカーからの2打目をピンそばに寄せる見事なアプローチを披露する。
ペブルビーチ名物の18番パー5では、得意のドライバーショットで2オンを狙うなど積極性も発揮。このホール惜しくも2オンはならなかったが、確実にバーディを奪いイーブンパーで前半を折り返す。後半はスコアカード通りの我慢のゴルフとなるも、要所で決まるパッティングと折れない心を武器にプレーを続けると、最終9番で4メートル弱のバーディパットをねじ込み会心のガッツポーズ。出場156選手中アンダーパーわずか9人とタフなラウンドとなった初日、4バーディ、3ボギーの1アンダー70でホールアウトした。
一緒に回ったマッキルロイは4オーバー75(66位タイ)、ワトソンに至っては7オーバー78(118位タイ)と同伴競技者が難コースに苦しむのを尻目に、最後まで崩れなかった全米オープン初挑戦の18歳。この日のようなゴルフを残り3日間続けることができれば、初出場初優勝の快挙も夢ではないはずだ。
他の日本勢は、最終予選をトップで突破した藤田寛之が1オーバー72で14位タイ、谷口徹が2オーバー73で29位タイとまずまずのスタート。以下、矢野東が3オーバー74で47位タイにつける一方、横尾要は5オーバー76で90位タイ、池田勇太は6オーバー77で105位タイと大きく出遅れている。