伏兵L.ウーストハウゼン依然トップ! 欧州勢上位独占
リーダーボードの上位は欧州ツアーを主戦場に戦う選手たちによって独占された。今季メジャー第3戦、第139回全英オープン(スコットランド、セントアンドリュース オールドC)は現地時間17日、日没サスペンデッドとなった第2ラウンドの続きと第3ラウンドの競技を行なった。前日首位に立ったルイス・ウーストハウゼン(南ア)が通算15アンダーまでスコアを伸ばし、単独トップの座をキープしている。
4打差の2位にポール・ケイシー(英)が続き、通算8アンダーの3位にマーティン・カイマー(独)。この日5アンダー67の好スコアをマークしたヘンリック・ステンソン(スウェーデン)は通算7アンダーとし、世界ランク3位のリー・ウェストウッド(英)、アルハンドロ・カニサレス(スペイン)らと並んで4位タイに浮上した。
もし優勝すれば南ア勢としてはボビー・コック、ゲーリー・プレーヤー、アーニー・エルスに続き、史上4人目の全英チャンピオンとなるウーストハウゼン。まだ27歳の新鋭だが、母国の先輩で現在通算5アンダー8位タイにつけるレティーフ・グーセン(南ア)によると「スイングはツアーでも1、2を争うほど良い」のだとか。「今シーズン、彼はおそらく4、5回勝つチャンスがあった。あいにく1勝にとどまっているが、良い選手だよ。風が強い地方で育ったから風にも強い。メンタルも良いものを持っているし集中力もある。第一ナイスガイだしね。明日、彼にはチャンスがある」と太鼓判を押している。
しかし上位には悲願のメジャー獲りを狙う格上の選手ばかりがひしめく。ウーストハウゼンが勝つためには、いかに無心でティーグランドに立てるかが鍵を握ることになりそうだ。
また、ウーストハウゼンが27歳であるのに対し、3位カイマーが25歳、4位タイのカニサレスは27歳と若手の健闘が目立っている。8位タイのグーセン以外、メジャー優勝経験者が上位に名を連ねておらず、最終日の結果次第では若いチャンピオンが誕生する可能性も高い。
なお、注目のタイガー・ウッズ(米)は通算3アンダーでカミロ・ビジェガス(コロンビア)らと並び18位タイにとどまっている。