A.キムの復帰で見えてきた米国のピンチ
更新日:2022/10/26 00:57
掲載日:2010/08/04 12:08
約3か月間戦線離脱していたアンソニー・キム(米)が、現地時間5日開幕の米男子ツアー、WGC-ブリヂストン招待(オハイオ州ファイアーストーンCC)で復帰。ライダーカップ出場に向けて意欲をのぞかせているが、そのことが皮肉にも米国チームのピンチを浮き彫りにしてしまった。
ライダーカップ米国チームのポイントランキング2位だったキムだが、5月に左手親指の手術を受けたことで全米オープンと全英オープンのメジャー2試合の欠場を余儀なくされ、同ランク5位まで転落。しかし、想像以上にランキングが落ちなかったことは、この間の試合で米国勢があまり活躍していないことを示しており、チームにとってはいい兆候ではない。何しろ、メジャー2試合はグラエム・マクドウェル(全米オープン/北アイルランド)とルイス・ウーストハウゼン(全英オープン/南ア)に優勝をさらわれている。
ランキング外となってしまうことも覚悟していたキムにとってはラッキーともいえるが、チームにとっては深刻な状況。現在ランク9位のタイガー・ウッズ(米)が、大得意のブリヂストン招待で復活優勝を飾ってくれることを主将コリー・ペイビン(米)は願っているに違いない。