遼、初日バーディ発進も1オーバー37位タイ 勇太は52位タイ
全米プロゴルフ選手権の前哨戦で、日本の精鋭3人がそれぞれの思いを胸に戦いに臨んでいる。
WGCシリーズの今季第3戦ブリヂストン招待は現地時間5日、オハイオ州のファイアーストーンCCを舞台に第1ラウンドの競技を終了。日本期待の石川遼は1バーディ、2ボギーの1オーバー71とスコアを伸ばせず、首位と7打差の37位タイで初日のプレーを終えた。
今季メジャー3大会を経験し、世界のトッププレーヤーが集結する今回のWGCに自信を持って乗り込んできた石川。この日は1番でバーディ発進と最高のスタートを切ったが、その後が大変だった。フェアウェイキープ率71・4%、パーオン率66・7%とショットは決して悪くないものの、18ホールで計32パットとグリーン上で苦戦。1番バーディのあと8番、9番で連続ボギー、後半9ホールはすべてパーと初日でのスタートダッシュに失敗した。
次週に迫った今季メジャー最終戦の全米プロゴルフ選手権をにらんで、今大会ではグリップ力をアップさせるため約10年ぶりにメタルスパイク着用を決断。地面をつかむグリップ力の強化により得意のドライバーショットも飛距離が増すとのことで、文字通り“足元”を固めながらメジャーに備えている。
また、米ツアー常駐経験のある宮本勝昌も石川と同じ1オーバー71で37位タイ発進。インスタートの11番でバーディを先行させるも、18番でダブルボギー、イーブンで迎えた最終9番で痛恨のボギーを叩き、オーバーパーでの悔しい第1ラウンドとなった。
「WGCは予選落ちがないので初日からどんどん狙っていく」と意気込んでいた池田勇太は、宣言通り攻撃的なプレーを見せた。インスタートの11番から2連続バーディ、14番でもバーディ奪いリーダーボードの上位に顔を出す。ところが、“ザ・モンスター”と呼ばれる667ヤードの16番パー5で5オン2パットのダブルボギー。後半はバーディなしの1ボギー、1ダブルボギーと崩れ、結局2オーバー72の52位タイと出遅れてしまった。
しかし、今大会は予選落ちがなく4日間を戦い抜くWGCのビッグトーナメント。第2ラウンド以降の日本勢の巻き返しに期待がかかる。