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米国版リンクスに挑むトッププレーヤーたち

更新日:2022/10/26 00:57
米国版リンクスに挑むトッププレーヤーたち

 

 今季最後のメジャー、全米プロゴルフ選手権が現地時間12日に開幕する。ミシガン湖畔に広がるリンクス、ウィストリング・ストレイツ(ウィスコンシン州)を舞台に、大会はヒートアップしそうだ。

 コース設計の鬼才、ピート・ダイの手になるウィストリング・ストレイツは、数多くのマウンドと世界最多とされる1200個のバンカー、そしてリンクスならではの風という多くのハードルを持つ難コース。

 ウィスコンシン州出身の実力者、スティーブ・ストリッカー(米)は「ほとんど全英オープンのコースみたいだよ」と語る。「ミシガン湖を見ると、スコットランドの海を思い出すよ。でも、ここがどこだか忘れちゃいけない。アメリカらしい部分が多いんだから」と指摘するとおり、全英オープンの色彩を色濃くはらみつつ、米国で行われるメジャー大会、という表現が最も当たっているだろう。

 18ホールのヤーデージは7507ヤード。618ヤード11番パー5がひとつ。500ヤード以上のパー4が3つもあり、220ヤードのパー3もあるため、飛距離と正確なショットの両方が要求されるメジャーらしいセッティング。設計者のダイは「いいスコアが出るだろう」と予想しながらも、選手たちの苦闘を思い描いてにやりと笑った。

 1991年全英オープン覇者で、現在はテレビ解説者のイアン・ベーカーフィンチ(豪)は「風がなければ60台半ばのスコアも出るだろう、でも、風が吹いたらパーで上出来だよ」ときっぱり。自然との闘いを強いられる4日間になりそうだ。

 タイガー・ウッズ(米)にとっては今季メジャータイトルを取れる最後のチャンスでもあるが、先週のWGC-ブリヂストン選手権で不調さを露呈しているだけに不安も残る。一方ライバルのフィル・ミケルソン(米)は、先週またしても世界ランクNo.1の座を奪うチャンスを自滅に近い内容で逃しているだけに、今度こその思いで大舞台に臨む。

 日本勢は、石川遼、池田勇太、藤田寛之、平塚哲二、小田孔明の5人が出場。日本人初のメジャータイトルに挑む。

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