同い年対決は明暗 藤田幸希が横峯を突き放す
国内女子ツアーの今季公式戦第2戦、日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯(奈良・グランデージゴルフ倶楽部)は11日に第3ラウンドの競技を終了。藤田幸希が1アンダー71とスコアを伸ばせなかったものの、通算10アンダーで単独首位の座を守った。4打差で馬場ゆかりが単独2位。横峯さくらはスコアを伸ばせず3位タイに後退している。
08年のゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント以来4度目となる優勝を初の国内メジャー制覇で飾りたい藤田は、前半はボギーが先行する苦しいゴルフになる。一方、4打差の単独2位で同い年の藤田を追う横峯が、2番でボギーを叩いたもののフロントナイン終盤で猛追。3連続のバーディラッシュでスコアを2つ伸ばし、藤田に1打差と迫った。
しかしバックナインに入ってから流れはガラリと変わる。藤田が10番、11番で連続バーディを奪ったのに対して、横峯はショット・パット共に今ひとつが安定せず、スコアカード通りのプレーに終始。再び3打差となり、終盤に突入する。藤田は16番でボギーとしたもののすぐさま17番でバーディ。横峯は16番、17番で絶好のバーディチャンスを逃すなど、パープレーが続いて最終18番パー5へ。
この18番で横峯はティーショットを池に打ち込んでしまい、1打罰後の第3打もグリーン手前の池の淵に当たって大きく跳ね、グリーン奥のバンカーに入れてしまうトラブル。アプローチも寄らず、5オン2パットで痛恨のダブルボギーとなった。結局この日はイーブンパー72となり、若林舞衣子、ニッキー・キャンベル(豪)と並ぶ通算5アンダー3位タイに後退。藤田が後続に5打差をつける通算10アンダーで国内メジャー初制覇をすぐ手の届く所まで手繰り寄せた。
この日最もギャラリーを沸かせたのは馬場。通算1アンダー、首位に8打差の12位タイからスタートした馬場だったが、6バーディ、1ボギー、ベストスコアの5アンダー67で通算6アンダーまでスコアを伸ばし単独2位に浮上。「ミドルパットが決まってくれて波に乗ることができた」と話して笑顔を見せた。
初日単独首位だった諸見里しのぶは3オーバー75で通算1アンダー12位タイに後退。有村智恵もスコアを落とし、通算イーブンパー14位タイに沈んだ。その他、今季日本人で2勝を挙げている不動裕理と飯島茜は通算3オーバー25位タイ、古閑美保は通算5オーバー31位タイ。前週プレーオフで涙を呑んだ上原彩子は上田桃子らと共に通算8オーバー42位タイと難関コースに苦しんでいる。