J.フューリック単独首位! P.ミケルソン9位タイ
難コンディションに各選手ともスコアが伸び悩む中、ジム・フューリック(米)がトーナメントリーダーの座を守りフェデックスカップ王者に大きく近づいた。
米男子ツアーのプレーオフシリーズ最終戦、ザ・ツアー選手権(ジョージア州、イーストレイクGC)は現地時間25日に第3ラウンドの競技を終了。前日首位タイに躍り出たフューリックが苦しみながらも2バーディ、2ボギーのイーブンパー70にスコアをまとめ、通算8アンダーで単独トップに立った。1打差の2位タイにレティーフ・グーセン(南ア)とルーク・ドナルド(英)が続き、通算5アンダー単独4位にジェフ・オギルビー(豪)。ムービングデーにただひとり気を吐き、8番以降の11ホールで9バーディを量産したニック・ワットニー(米)が通算2アンダーまでスコアを伸ばし、前日の25位タイから単独8位にジャンプアップしている。
今大会に勝てば優勝賞金135万ドル(約1億1,400万円)、さらにフェデックスカップ王者となればボーナス1,000万ドル(約8億4,000万円)が手に入る。現在フェデックスカップポイントランク11位のフューリックが勝った場合、第3ラウンドを終え4打差の5位タイにつけるポール・ケイシー(英)が最終成績単独2位、あるいは5打差の7位につけるチャーリー・ホフマン(米)が最終成績単独3位に入らない限り、第4代フェデックスカップ王者に輝くことになる。
「とにかく、当面の目標は今大会で優勝すること。他のこと(フェデックスカップポイント)はそれから考えれば良い。やるべき事は至ってシンプル。明日勝つためにベストなパフォーマンスをする。それだけだ」とフューリック。第3ラウンドではなかなかバーディが奪えず、終盤の17番パー4ではトラブルに見舞われ、グリーン外からの第4打をパターで寄せボギーをセーブするなど苦しんだが、最終日は「モヤモヤを吹き飛ばすようなゴルフがしたい」ときっぱり気持ちを切り替えている。40歳のベテランがイーストレイクに潜む“魔女”をいかにひれ伏させるのか…?
一方、前日13位タイに後退していたフィル・ミケルソン(米)は4バーディ(2ボギー)をマークして2アンダー68。通算1アンダーまでスコアを伸ばし9位タイに順位を上げた。トップと7打差と離されてはいるが、最終日に大逆転Vを飾ればフェデックスカップ王者の可能性は濃厚。さらに世界ランク1位の座をタイガー・ウッズ(米)から奪還することも確実なだけに、こちらからも目が離せない。