宮里美香が首位独走! 藍は7打差5位タイ
米女子ツアーを主戦場する宮里美香が、日本最高峰の大舞台で今年も主役を演じている。
国内女子ツアーの今季公式戦第3戦、日本女子オープンゴルフ選手権競技(1日/茨城・大利根カントリークラブ 東コース)は第2ラウンドの競技を行い、首位タイスタートの宮里美が7バーディ、2ボギーの5アンダー67をマーク。通算9アンダーまでスコアを伸ばし、後続に5打差をつける独走態勢で単独トップに立った。また、現世界ランクNo.1で自身5年ぶりとなる“日本一”のタイトルを狙う宮里藍もスコアを2つ伸ばし、通算2アンダー5位タイと好位置をキープしている。
大会2日目を終えアンダーパーわずか10人という展開の中、20歳の若手がまさに一人旅だ。初日の降雨から一転、好天に恵まれ行われたこの日のラウンド。1番バーディ発進とした宮里美は、5番でもバーディを奪い序盤から単独トーナメントリーダーとなる。ハーフターンをはさんだ9番、10番で連続ボギー叩をいたものの、12番から15番までなんと4連続バーディで一気にスコアを伸ばす。迎えた16番パー3では、7メートルのロングパットをねじ込み後半だけで圧巻の5連続バーディ。国内メジャーの難セッティングを物ともしないバーディラッシュを披露し、36ホール終了時点の大会最少スコアに並ぶ通算9アンダーで予選ラウンドのプレーを終えた。
「後半の5連続(バーディ)は初めて。ショットが良くてパッティングもイメージ通りだった」と声を弾ませる宮里美だが、昨年大会でも予選ラウンドを通算9アンダーの好スコアで回り単独トップで決勝ラウンド進出を果たしている。しかし、その時は最終日『78』の大叩きを演じ6位タイで終戦。「昨年のことは本当に思い出したくない。新しい自分をつくる!」と闘志を燃やしながら、勝負の決勝ラウンドで日米両ツアー通して自身初となる優勝を狙う。
一方、第1ラウンドをイーブンパーで終えた宮里藍はインスタートのこの日、序盤11番でボギーが先行してしまう。しかし、直後の12番パー3でティーショットをピン横1メートルにつけ難なくバーディ。続く13番パー5では3打目のアプローチを50センチに寄せ連続バーディを奪い、早くもスコアをアンダーパーへ。そのあと18番パー5でもショートゲームが冴えバーディをマークすると、後半最初の1番では5メートルのパットを沈め再び連続バーディ。2番、4番でボギーを叩くも7番パー5で確実にバーディを奪い、通算2アンダーでホールアウトした。
コースに4つあるロングホールのうち3つでスコアを伸ばし、持ち前の堅実なゴルフを披露した宮里藍。「今日はショットで取れたバーディが多かった。2日目を終え(優勝争いには)良い位置ですね」と笑顔を見せたが、「明日からの決勝ラウンドも天気次第。雨が降れば我慢のゴルフで、晴れればスコアを伸ばしていきたい」と表情を引き締めていた。
上位陣の顔ぶれは、2日連続2アンダー70で回った有村智恵が通算4アンダーで単独2位。上原彩子と崔羅蓮(韓)が通算3アンダー3位タイに続き、宮里藍と同じ通算2アンダー5位タイに佐伯三貴とパク・ヒヨン(韓)がつけている。その他、横峯さくら、上田桃子、不動裕理など6人が通算イーブンパー11位タイ。諸見里しのぶ、ヤニ・チェン(台)らが通算3オーバー22位タイとなっている。