21歳R.ファウラー、ほろ苦ライダーカップデビュー
ライダーカップルーキーのリッキー・ファウラー(米)が、デビューマッチで痛恨のミスを乗り越え強豪相手に引き分けに持ち込んだ。
現地時間2日に行われたライダーカップ(ウェールズ、セルティック・マナー・リゾート)第2セッションの第3マッチ。キャプテン推薦で檜舞台に立つ21歳のファイラーがいよいよデビューマッチを迎えた。パートナーは今年のフェデックスカップ王者ジム・フューリック(米)。対戦相手は全米プロチャンピオンのマーティン・カイマー(独)とリー・ウェストウッド(英)の欧州強豪ペア。
2人が1つのボールを交互に打つ難しいフォーサムマッチ序盤、ファウラーは痛恨のミスを犯してしまう。2番で1ダウンを喫したあとの4番パー4。ぬかるみにつかまったボールをドロップする際、ポケットの中に入っていた他のボールを使い、誤って球のすり替えを行ってしまったのだ。
ツアー未勝利のプロ1年生がライダーカップに出場することに疑問の声が上がる中での出来事。ファウラー本人も頭を抱えたくなる思いだったに違いないが、前半の劣勢を中盤以降取り戻し、米国チームは1ダウンで最終18番へ。このホールでファウラーが渾身のバーディパットを沈め、なんとか引き分けに持ち込み貴重な0.5ポイントをゲットした。
「4番ホールであんなミスをしてしまったから、引き分けに持ち込めて本当に良かった」と胸をなで下ろしたファウラー。だがそれも束の間、この日行われた第3セッションのフォーボール(2人のうち良かった方のスコアを採用)マッチではフィル・ミケルソン(米)とのペアでイアン・ポールター(英)&マーティン・カイマー(独)組と対戦し、4ホールを終えて2ダウン。この第3セッションは日没サスペンデッドで順延となったが、ルーキーの苦しい戦いはまだしばらく続きそうだ。