さくら、プロ初ホールインワンで今季2勝目! 逆転賞金女王へ望み
昨季賞金女王の横峯さくらが5か月ぶりとなる優勝を飾り、逆転での2年連続賞金女王へ望みをつないだ。
国内女子ツアーのマスターズGCレディースは24日、兵庫県のマスターズゴルフ倶楽部を舞台に最終ラウンドの競技を行い、首位タイからスタートした横峯がホールインワンを決めるなど快調なプレーで4アンダー68をマーク。通算10アンダーまでスコアを伸ばし、今年5月のフンドーキンレディース以来となる優勝でシーズン2勝目を挙げた。現在賞金ランキング2位につける横峯は優勝賞金2,214万円を加算し今季獲得賞金9,240万円。同ランキングでトップを独走するアン・ソンジュ(韓)との差を約3,000万円としている。
5か月前の今季初勝利からトップ10入りはするもなかなか優勝には届かず、「勝てそうで勝てない試合ばかりで(気持ち的に)落ちた時期もあった…」と語る横峯。今大会では2日目に7バーディを奪う猛チャージで首位タイに浮上し「久しぶりのチャンスなのでなんとしても勝ちたい」と決意を固め臨んだ最終日、昨季の賞金女王がこれまでの鬱憤を晴らす圧倒的な強さを見せつけた。
この日最終組でスタートした横峯は、序盤4ホールをパーとして5番でチップインバーディを奪う。同じ最終組を回る馬場ゆかりと通算7アンダー首位タイで並びながら迎えた7番パー3。このショートホールでプロ転向後初となるホールインワンを達成し、馬場に2打差をつけ一気に単独トップへ躍り出る。続く8番パー5でも確実にバーディを奪い通算10アンダー、後続との差を3ストロークに広げ前半を折り返す。優勝のプレッシャーが最大限となる“サンデーバックナイン”ではスコアを伸ばせなかったものの最後は馬場を1打差で振りきり、女子ツアーでは実に6大会ぶりとなる国内選手V、自身としてはツアー通算17勝目を挙げた。
韓国パワーに完全に席巻されている今季の女子ツアーの中で、国内勢をけん引する立場の横峯が優勝した意味は大きい。シーズンも残すところわずか5試合。逆転での賞金女王を目指す横峯だけでなく、国内選手のますますの奮起に期待がかかる。
なお、最終順位は通算9アンダー2位に馬場、通算7アンダー3位に全美貞(韓)、通算6アンダー4位にポーラ・クリーマー(米)が入っている。その他、有村智恵が通算4アンダー5位タイ、諸見里しのぶは通算1オーバー18位タイで3日間の競技を終えた。