F.モリナリ、思い出の中国で金星狙う
更新日:2022/10/26 00:57
掲載日:2010/11/06 09:35
昨年末、中国で開催されたワールドカップで初の兄弟優勝を果たしたモリナリ兄弟の弟フランセスコ(伊)が、思い出の地で並みいる強豪を抑え首位の座を守っている。
現地時間5日に行われたWGC-HSBCチャンピオンズ(中国、シャーシャン・インターナショナルGC)第2ラウンド。単独トップからスタートしたモリナリは前半3バーディを奪ってリードを広げたが、中盤2ボギーを叩き足踏み。結局2アンダー70とスコアを2つしか伸ばせず通算9アンダー。単独2位につける現世界ランクNo.1のリー・ウェストウッド(英)との差はわずか1ストロークだが、なんとかトーナメントリーダーの座をキープしている。
人々の注目が世界ランクの行方に集まる中、モリナリはその争いに関して蚊帳の外。モリナリ曰く「ファンは興奮しているだろうね。ビッグ4(ウェストウッド、タイガー・ウッズ、マーティン・カイマー、フィル・ミケルソン)のうち誰がNo.1に輝いてもおかしくない状況なんだから。でも僕らにとってNo.1争いは全く関係ない。いつもと同じように優勝を目指して戦うだけ。誰がNo.1になるかより、自分のランクをいかに上げるかの方が重要。かえって集中力が高まっているよ」。
その気持ちは、この日6アンダー66の好スコアで初日23位タイから3位タイに急浮上したジャコ・ヴァン・ジル(南ア)や、同じく3位タイの好位置につけるリッチー・ラムゼイ(スコットランド)ら知名度の低い伏兵たちにも共通している。彼らは皆、いかにビッグネームを倒し“下克上”を実現するかを考えているのだ。