申ジエ、三つ巴の激戦制し完全優勝
日米両女子ツアー共催のミズノクラシックは7日、三重県の近鉄賢島カンツリークラブを舞台に最終ラウンドの競技を終了。初日からトーナメントをリードしてきた申ジエ(韓)が通算18アンダーまでスコアを伸ばし、完全優勝を達成した。2打差の2位にヤニ・チェン(台)、3打差の3位にステイシー・ルイス(米)が入っている。
最終日を最終組で回る申、チェン、ルイスの3人による激しい優勝争いが繰り広げられた。前半9ホールを終えた時点で申が通算16アンダー単独トップ。ヤニが2打差、ルイスが3打差で追走していた。バックナインに突入し、10番でヤニとルイスがバーディ。続く11番でもバーディを奪ったヤニが通算16アンダーで首位に並ぶと、申は13番パー5を確実にバーディとして再び単独トップへ。ルイスも上の2人がパーに終わった15番で長いバーディパットをねじ込み、トップの申に2打差まで迫る。
申が通算17アンダー、ヤニが通算16アンダー、ルイスが通算15アンダーと大混戦で迎えた上がり3ホール。勝負の分かれ目は16番パー5だった。まずヤニが2打目をグリーン横のバンカーに入れてパー。ルイスは1.5メートルのバーディチャンスにつけるもパットが決まらずやはりパー。申だけが3メートルのバーディパットを確実に沈め、通算18アンダーにスコアを伸ばす。17番、18番で後続の2人はバーディを奪えず、海外勢による三つ巴の激戦を制した申が勝利を手にした。大会前に発表された最新ロレックスランキング(女子世界ランキング)でNo.1に浮上した申は、今季の米ツアーでは7月のエビアン・マスターズに続く2勝目。世界ランク1位キープも確実となっている。
日本勢では佐伯三貴が通算12アンダー単独4位と健闘。海外常駐組の宮里美香が崔羅蓮(韓)、ブリタニー・リンシコム(米)と並び通算11アンダー5位タイに食い込んだ。その他、有村智恵は通算9アンダー12位タイ、横峯さくらは通算4アンダー35位タイ、宮里藍は通算3オーバー69位タイだった。