シード権争い佳境! 賞金王争いにも注目
更新日:2022/10/26 00:57
掲載日:2010/11/24 11:59
サバイバルレースがクライマックスを迎える。
今季残り2試合となった国内男子ツアー、そのひとつであるカシオワールドオープン(高知・Kochi黒潮カントリークラブ)が25日に開幕する。最終戦のゴルフ日本シリーズJTカップ(12月2日〜5日、東京・東京よみうりカントリークラブ)は出場選手が限られるため、賞金ランキング上位70人が獲得する来季の出場権(シード権)を争う男たちにとっては、今週が最後の戦いの場となる。
ボーダーライン上の選手たちにとってはいつも以上に1打1打が大切となるが、中でも現在賞金ランク78位の深堀圭一郎は背水の陣で臨むことになる。
深堀は今季の選手会長であり、国内最高峰の日本オープンを含めツアー8勝の実力者。しかし最近は足底筋膜炎の影響で苦しい戦いが続いている。症状の再発や悪化にも苦しみ、痛みをこらえながら歩かなければならない状態で、プレーするどころではないのが現状だ。生涯獲得賞金25位以内(現在20位)という資格で来季の出場権を確保することもできるが、最後のチャンスに自力で70位以内に入れればこの上ない結果だろう。
その一方で、賞金王争いも白熱している。先週のダンロップフェニックスで優勝した池田勇太が3位に浮上し、首位の金庚泰(韓)、2位の石川遼、さらに4位の藤田寛之までの4人がタイトルへのチャンスを残している。もちろん圧倒的に有利なのは、石川に約3,200万円、池田に約4,100万円、そして藤田には約6,000万円の差をつけて首位に立つ金庚泰だが、他の3人も黙ってはいない。
総額2億円、優勝4,000万円の高額賞金を巡る戦いは、上位陣にもシード権争いをする選手たちにとっても、一瞬たりとも気の抜けないものになる。