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R.カールソンがプレーオフ制す! I.ポルター痛恨ミスでV逸

更新日:2011/02/03 14:21
R.カールソンがプレーオフ制す! I.ポルター痛恨ミスでV逸

 

 2008年の欧州ツアー賞金王ロバート・カールソン(スウェーデン)がプレーオフでイアン・ポルター(英)を下し、完全復活をアピールした。

 欧州ツアーのシーズン最終戦ドバイ世界選手権(UAE、フメイラー・ゴルフ・エステイツ)は現地時間28日に最終ラウンドの競技を行い、決着は通算14アンダーで並んだカールソンとポルターのプレーオフにもつれ込んだ。18番パー5で行われた1ホール目をともにバーディで分け合い、同じ18番で迎えたサドンデス2ホール目。3打目をピンそば1メートルに寄せたカールソンに対し、ポルターは10メートルのバーディパットを残す。絶対不利な状況に動揺したのか、ポルターはピックアップしたボールを戻す際に自分のマーカーの上に落としてしまう痛恨のミス。これでマーカーの位置がずれてしまい、ゴルフ規則に抵触してまさかの1打罰を受けることに。結局ポルターはこのホールでボギーを叩き、バーディパットを確実に沈めたカールソンがプレーオフを制して今季2勝目を挙げた。

 最終日5位タイから逆転優勝を飾ったカールソン。「今日は不思議な1日だった。出だしの1番からまさかバーディ、バーディ、イーグルが来るなんて全く考えてもいなかったからね。首位と3打差からの逆転は難しいかなと思っていたけど嬉しい誤算だった。最後は相手のミスに乗じた形の勝利になってしまったけど、これがゴルフ。スカッとした優勝ではないが、これだけ強豪が揃うビッグトーナメントで勝てたのは最高に嬉しい」と喜びを語った。

 2年前に欧州ツアーの頂点に立ちながら、昨年は網膜に異常をきたし一時選手生命の危機に瀕したことも。昨季は賞金ランク98位まで落ち込み地獄の苦しみを味わった。だがそこから不屈の闘志で復活を果たし、今季はシーズン序盤のカタール・マスターズで優勝。さらに91万ユーロ(約1億円)のビッグな優勝賞金がかかったシーズン最終戦の今大会で勝ち、賞金ランクも一気に6位まで浮上した。一方、前週の香港オープンに続く2週連続Vを狙ったポルターは3日目終了時点で単独トップに立っていたが、最終日は2アンダー70と伸び悩み最終的にプレーオフで惜敗。「今週は多くの収穫があった。ただ今はそれを吟味する気分ではない」と落胆を隠せなかった。

 その他上位陣は、通算13アンダー3位タイに世界ランクNo.1のリー・ウェストウッド(英)とアルバロ・キロス(スペイン)が入り、21歳のローリー・マッキルロイ(北アイルランド)が通算12アンダー単独5位に食い込んだ。なお今季の賞金王争いは、ランク2位のグラエム・マクドウェル(北アイルランド)が最終ラウンドを4アンダー68で回りランクトップのマーティン・カイマー(独)に並んだが(ともに通算6アンダー13位タイ)、前週までの賞金差を埋めることができず、カイマーが逃げ切って25歳の若さで初の賞金王に輝いた。

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