E.エルスが迫られる究極の二者択一!?
アーニー・エルス(南ア)が、11月17〜20日にオーストラリアのロイヤル・メルボルンGCで開催されるザ・プレジデンツカップに出場できない可能性が出てきた。
母国の先輩ゲイリー・プレイヤー(南ア)同様、世界のゴルフツアーを渡り歩いてきたエルスだが、学齢に達した2人の子供とできる限り一緒にいるため徐々にスケジュールを調整。もちろんメジャー大会や母国大会は例外だが、今年から自宅のある米国を中心にプレーすることを宣言していた。
そんな矢先に困った事態が襲いかかった。ディフェンディング・チャンピオンとして臨むはずの南ア・オープンが、ザ・プレジデンツカップと同じ11月第3週に行われるというからだ。エルスにとってはどちらの大会も重要だが、どちらかひとつを選ばなければならなくなってしまった。
「意味が分からないよ。ナショナルオープンとしてプレーする機会はあまりないのにね。PGAツアーが先にザ・プレジデンツカップの日程は決めていたのは間違いないから、欧州ツアーが後から日程を入れたのかな? なぜ自分やレティーフ(グーセン)、ティム(クラーク)のことを邪魔するのか? ザ・プレジデンツカップを軽視しているのか?」と、エルスは頭を抱えていた。
エルスやグーセン、クラークだけではなく、昨年の全英オープン王者ルイス・ウーストハウゼン(南ア)や、先週のジョバーグ・オープンを制したチャール・シュワーツェル(南ア)らもザ・プレジデンツカップ世界選抜チームの重要なメンバーになる可能性があるだけに、このスケジュールはあまりにも無神経と言わざるを得ない。
南アフリカのサンシャインツアーのコミッショナー、ガレス・ティンダル氏は「選択の余地はないけれど、明らかにスケジュールを再考する必要がある」と苦渋のコメントをしたが、このままでは済まされないムードが漂い始めている。
WGCシリーズを行っているインターナショナル・フェデレーション・オブ・PGAツアーズは、こんな事態を避けるためにも作られたはずだったのだが…。(STATS-AP)