ライバル対決明暗 C.ビジェガスV王手!
ポスト・タイガーの旗手同士の直接対決は明暗が分かれ、カミロ・ビジェガス(コロンビア)がおよそ1年半ぶりの優勝に王手をかけた。
米男子ツアーのフロリダシリーズ初戦ザ・ホンダ・クラシックは、PGAオブ・アメリカが本拠地を構えるフロリダ州のPGAナショナルを舞台に現地時間の6日、第3ラウンドの競技を終了。ビジェガスとアンソニー・キム(米)、2人のライバルが最終組で激突して話題になったが、序盤からバーディを量産し3アンダー67をマークしたビジェガスが通算11アンダーまでスコアを伸ばし首位の座をキープしたのに対し、キムは上がり3ホール連続ボギーを叩いて 3オーバー73。通算5アンダーでビジェガスに6打差の6位タイに後退し、優勝戦線から脱落した。
上位は首位に3打差の2位タイにビジェイ・シン(フィジー)とネイザン・グリーン(豪)が続き、通算6アンダー4位タイにジョージ・マクニール(米)とマット・エブリー(米)の2人。ポール・ケイシー(英)が通算3アンダーで10位タイに浮上したが、リー・ウェストウッド(英)は通算イーブンパー29位タイにとどまり、セルヒオ・ガルシア(スペイン)は通算2オーバー44位タイ。歴代優勝者のひとりアーニー・エルス(南ア)は通算3オーバー 52位タイ、メジャー通算3勝のパドレイ・ハリントン(アイルランド)も通算4オーバー57位タイに低迷中。
前日、絶好のコンディションにコースレコードタイの『64』をマークし首位タイに浮上したキムだったが、この日は半分のホールでフェアウェイを外すなどショットが乱れ、グリーン上でも精彩を欠いてズルズルと後退。そんな中、ビジェガスは自らのペースを貫き、安定感のあるショットでスコアを伸ばした。
トップ10に4度しか入れず優勝を逃した昨年の雪辱を胸に「今年を良い年にしたい。悪い部分じゃなく、良いところだけを見て、少しずつ上手くなりたい。より良いプレーを積み重ねて行けば、エキサイティングなシーズンが送れるはず」と08年のレギュラーシーズン最終戦ザ・ツアー選手権以来の通算3 勝目に照準を合わせるビジェガス。果たして優勝賞金100万ドル強(約9,000万円)は誰の手に…?
なお、アーノルド・パーマー(米)の孫サム・サウンダース(米)が通算3アンダー10位タイと健闘している。