藍、出遅れ…　上位は韓国勢独占

　史上初の開幕3連勝目指す宮里藍に暗雲が立ち込めた。

　3週間のオープンウィークを挟んで再開された米女子ツアーのアメリカ本土初戦キア・クラシック（カリフォルニア州ラ・コスタリゾート＆スパ）は現地時間25日、第1ラウンドの競技を行った。アメリカの全国紙「USAトゥデイ」で特集を組まれるなど、現在もっとも注目を集めている宮里（藍）の開幕 3連勝。重圧がかかったわけでもないだろうが、今ひとつゴルフも表情も冴えなかった。

　前半を1アンダーで折り返した宮里（藍）だったが、後半は10、14、15番で立て続けにボギーを叩いて2オーバー74でホールアウト。上田桃子、宮里美香と共に59位タイと出遅れたため、2日目以降の巻き返しが必要となった。

　一方、開幕から2試合ツアーを引っ張った宮里（藍）が出遅れる中、リーダーボードの上位をにぎわせたのは韓国勢だった。6アンダー66の好スコアをマークしたナオン・ミン（韓）が単独首位に立つと、1打差の2位にナ・エン・チョイ（韓）、2打差の3位タイにリー・スンワ（韓）、インビー・パーク（韓）と上位を独占。今季も韓国勢が健在なことを示した。

　一方、世界ランキング1位のロレーナ・オチョア（メキシコ）は2アンダー70で回り、スーザン・ピーターセン（ノルウェー）らと同じ8位タイとまずまずのスタート。同2位の申智愛（韓）は好調な母国勢に遅れを取ったものの、イーブンパー72で24位タイと逆転可能な位置につけている。

　韓国系スポンサーの期待に応える韓国勢の活躍は、底辺の広さとその底力を示すもの。日本勢も負けずに頑張ってもらいたいところだ。