P.ミケルソン首位タイ浮上! タイガーは24位タイ
フィル・ミケルソン(米)が故郷サンディエゴで昨年のマスターズ以来となる優勝に大きく近づいた。
米男子ツアーのファーマーズ・インシュランス・オープン(カリフォルニア州、トリーパインズGC サウスC)は現地時間29日に第3ラウンドの競技を行い、前日3位タイにつけていたミケルソンが5バーディ、1ボギーの4アンダー68をマーク。通算12アンダーまでスコアを伸ばし、前日単独トップのビル・ハース(米)と並び首位タイに浮上した。
「今日の組み合わせは最高だった。ブッバ(ワトソン)とリッキー(ファウラー)と一緒で、まるでライダーカップの練習ラウンドをしているようなワクワクする気持ちでスタートできた。後半は我慢のゴルフだったけど楽しかったよ」と、後輩2人を率いてリーダーボードの最上段に駆け上がり笑みがこぼれるミケルソン。最終日は、前週プレーオフで敗れ優勝を逃したハースとのラウンドだが「面白いことになりそうだね。ハースは凄く調子が良さそうだから対戦するのが楽しみだ」と余裕のコメントを口にしている。
今週は一昨年の5月に乳がんが発覚して以来初めて、妻・エイミーさんがラウンドに徒歩でついて回って声援を送っている。「エイミーの笑顔が一番」と語る愛妻家のミケルソンにとって、妻の病が回復し安心して力が発揮できる環境は整った。故郷サンディエゴでの勝利を周囲が、そして誰よりもエイミーさんが切望している。
その他上位陣は、最終ホールをイーグルで締めくくったブッバ・ワトソン(米)とハンター・メイハン(米)の飛ばし屋2人が通算11アンダー3位タイにつけ、通算10アンダー単独5位にアンソニー・キム(米)。前週優勝のルーキー、ジョナサン・ヴェガス(ベネズエラ)が通算9アンダー単独6位につけている。
また、今季初出場で復活Vを目指すタイガー・ウッズ(米)は得意のトリーパインズGCで珍しくオーバーパー(74)を叩き、通算4アンダーで前日の12位タイから24位タイに後退。久々に上位を賑わしたジョン・デイリー(米)も76とスコアを崩し24位タイへ急降下した。なお、今田竜二と丸山茂樹の日本勢2人は予選で姿を消している。