世界トップ3の頂上決戦! タイガーはドバイで復活Vなるか!?
タイガー・ウッズ(米)、マーティン・カイマー(独)、リー・ウェストウッド(英)の世界ランク上位3名が今季初めて同じ舞台に集結。大会初日から世界トップ3による“頂上決戦”が繰り広げられる。
現地時間10日に開幕する欧州ツアーの中東シリーズ最終戦、オメガ・ドバイ・デザート・クラシック(UAE、エミレーツGC)。今大会では世界ランク1位のウェストウッド、同2位のカイマー、そして同3位のタイガーが予選ラウンドを同組で回ることになっているが、メジャーとWGC以外の欧州ツアーで世界ランク上位3名が同組でプレーするのは1994年以来およそ17年ぶりのこと。昨年は不倫スキャンダルによる戦線離脱と故障の影響で世界No.1の座から陥落したタイガーだが、やはり長年王座に君臨してきた実力者とあって、現1位のウェストウッド、2位のカイマーともにタイガーへの警戒心は薄れていない。
「自分が試合に出ていない米男子ツアーでは、タイガーがどんな風にプレーしているかを観察している。いつ見ても彼のプレーはエキサイティングだしね」とウェストウッドが話せば、カイマーも元王者へ敬意を表わす。「やはりタイガーはベストプレーヤー。現在はリー(ウェストウッド)と僕が1位、2位にいるけど、選手の皆は今でも心の中では彼が世界一だと思っている。復活したタイガーに挑戦したいんだろうね」。世界のトップ2人にここまで言われては、タイガーも発奮しないわけにはいかない。
今季はまだ米男子ツアーのファーマーズ・インシュランス・オープンに出場しただけのタイガー。過去5連勝中だった得意コース、トリーパインズGCでのトーナメントにもかかわらず最終日75とスコアを落とし44位タイに終わっている。だが、欧州ツアーのドバイ・デザート・クラシックでは2006年、2008年と過去2度の優勝経験があり相性は悪くない。プロデビュー以来初めてシーズン未勝利に甘んじた昨季を払拭する復活Vを狙っているのは間違いないだけに、ライバルたちが勢揃いしたドバイの舞台でどんなプレーを見せてくれるのか楽しみだ。
大会2日前に行われたパー3のチャレンジマッチで、タイガーは兄貴分のマーク・オメーラ(米)と組んでウェストウッド/ミゲール・A・ヒメネス(スペイン)を撃破。試合後にオメーラは「決してスイングも完璧じゃないし自信たっぷりというわけでもないけど、そこはタイガーだからね。何が起きても不思議じゃないよ」と、笑顔で弟分の復活を予告している。
対するウェストウッドは前週のコマーシャルバンク・カタール・マスターズで予選落ち。同大会で2位以内に入れば世界No.1につくチャンスのあったカイマーも前週は不調とあって、今大会にかける意気込みは強い。その他、ローリー・マキロイ(北アイルランド)、マッテオ・マナッセロ(伊)の若手勢や、前週優勝のトーマス・ビヨーン(デンマーク)、マーカス・ブリアー(オーストリア)らベテランも出場。
また、日本勢では昨季国内男子ツアー2勝を挙げ賞金ランク5位と躍進した松村道央が参戦。中東シリーズ最後を飾る大会で世界のトッププレーヤーを相手に力試しをする。