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L.ドナルドがWGC初制覇! M.カイマー敗戦も世界ランク1位へ

更新日:2011/02/28 16:00
L.ドナルドがWGC初制覇! M.カイマー敗戦も世界ランク1位へ
WGC初優勝を飾り家族と喜びを分かち合うL.ドナルド。 (写真提供:AP/アフロ)

 

 世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズの今季初戦、アクセンチュア・マッチプレー選手権(アリゾナ州、ザ・リッツ-カールトンGC)は現地時間27日に決勝戦が行われ、ルーク・ドナルド(英)がマーティン・カイマー(独)を3アンド2で下しWGC初制覇を達成した。

 雪が舞う過酷なコンディションの中、ドナルドは序盤から流れに乗り5番までに3アップとリード。だがカイマーに取り返されオールスクエアでバックナインを迎えることに。勝負を分けたのは11番パー5。3打目を2メートル強につけたドナルドが先にバーディパットを決めたのに対し、1.5メートルのショートパットをカイマーが外してドナルドが1アップとすると、続く12番パー3でもカイマーはティーショットをバンカーに入れる大ピンチ。1オン2パットでパーセーブしたドナルドに対し、カイマーは寄せワンに失敗して2ダウン。流れが一気にドナルドに傾いた。

 さらに15番でも1メートルのバーディパットをカイマーが痛恨のミス。3ダウンとなり引き分けでも勝敗が決まるドーミーホールの16番パー3に突入すると、カイマーはここでもバーディを奪えず、確実にパーをセーブしたドナルドの優勝が決定した。この結果によりドナルドは最新世界ランキングで自身最高の3位に浮上することが確定。しかも、今大会では1回戦から決勝戦までの6マッチを計89ホールに収め、いずれの試合でも18ホール目を前に勝利を決める快進撃を披露した。ちなみに、全試合で18ホールを戦わずに決着をつけ優勝を飾るというのは、マッチプレーのプロトーナメント競技としては史上初の快挙だという。

「これ以上の結果はない。18ホールまでもつれたマッチは1つもなかったんだからね。今週はすごく安定したゴルフでストレスなく戦えた。優勝できて嬉しいよ」と、昨年のイアン・ポルター(英)に続き英国勢2年連続Vを成し遂げたドナルド。一方、敗れたカイマーは「タフな相手だった。今日は昨日までとは違って良いゴルフができなかった」と肩を落とした。それでも大会後の世界ランクではリー・ウェストウッド(英)を抜きNo.1に浮上することが確実。1位カイマー、2位ウェストウッド、3位ドナルド、そしてグラエム・マクドウェル(北アイルランド)が4位となる見通しで、1992年以来の欧州勢世界ランクトップ4独占となりそうだ。

 また、同日に行われた3位決定戦では、昨季米ツアー賞金王のマット・クーチャー(米)がブッバ・ワトソン(米)に2アンド1で勝利。ショットが不安定だったワトソンを下し「ラッキーだった。ワトソンは素晴らしい選手だけど今日は持ち味のドライバーが不発だった。ついていたよ」と“銅メダル”を喜んだ。なお、今大会で初戦敗退を喫したタイガー・ウッズ(米)は最新世界ランクで5位に後退する見込みとなっている。 (STATS-AP)

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