遼「完全に僕向き」 WGC初日で5アンダー暫定2位タイ!
世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズ今季第2戦のWGC-キャデラック選手権(フロリダ州、TPCブルーモンスター at ドラル)は現地時間10日に第1ラウンドを行ったが、競技途中で荒天のため2時間45分の中断となり、出場66選手中わずか11人しかホールアウトできずに日没サスペンデッドが決定。そんな中、同大会初出場の石川遼が6バーディ、1ボギーの5アンダーで12ホールを消化し、暫定ながらトップと2打差の2位タイと好スタートを切っている。
午前中から雷雨に加え最大瞬間風速25m/sという強風に見舞われたこの日、石川は予定より約3時間遅れの午後3時18分にアウトからスタート。出だし1番パー5で幸先良くバーディ発進を見せると、難関ショートホールの4番パー3では大きな池越えのティーショットでピン横10メートルにグリーンオン。このロングパットをねじ込み2つ目のバーディを奪うと、直後の5番でもショットをピンに絡め連続バーディをマークする。
完全に勢いに乗った石川は7番パー4で残り134ヤードの2打目をピンそば1メートルに寄せるスーパーショット。このホールを難なくバーディとし、8番パー5でもショートゲームが冴えて再び連続バーディ。パー36のフロントナインをノーボギーの『31』で回り終え、なんとこの時点でリーダーボードの最上段に「Ryo Ishikawa」の名前を載せる。ハーフターン直後の10番で初ボギーを叩き一歩後退したものの、11番で2.5メートルのバーディパットを沈め、12番をパーとしたところで日没順延となった。
今大会の舞台“ブルーモンスター”は18ホール中7ホールで大きな池が口を開け、日によって向き変える強風が選手たちを苦しめる全米屈指の難コース。それを「フェアウェイが広くショットを曲げてもOBにならない。ほぼ平坦で距離感もつかみやすいし、完全に僕向きです」と豪語する19歳が、有言実行とばかりに初日12ホールで6バーディを奪う快調なゴルフを見せつけた。
現時点での上位陣は、ハンター・メイハン(米/11ホール終了)が7アンダーで暫定トップに立ち、2打差の2位タイで石川の他、マーティン・カイマー(独/10ホール終了)、ビジェイ・シン(フィジー/16ホール終了)ら7人が続く展開。石川以外の日本勢では、藤田寛之が12ホールを終え1アンダー暫定32位タイ、池田勇太は11ホールを終え1オーバー暫定53位タイにつけている。